世界文学のなかの『舞姫』
理想の教室

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 144頁 |
定価 | 1,760円 (本体:1,600円) |
ISBN | 978-4-622-08329-0 |
Cコード | C1395 |
発行日 | 2009年5月22日 |
備考 | 在庫僅少 |

判型 | 四六判 |
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頁数 | 144頁 |
定価 | 1,760円 (本体:1,600円) |
ISBN | 978-4-622-08329-0 |
Cコード | C1395 |
発行日 | 2009年5月22日 |
備考 | 在庫僅少 |
「文学は、書かれていることを読むだけでなく、書かれていないまま放置された部分を読者が補足していく読みをもまた求めています」
明治のエリート太田豊太郎、故国喪失者となってエリスと暮らす? 実在の南米移民の経験や「ディアスポラ」の世界文学がひもとかれるなか、主人公=作者・森鴎外のイメージは存分にゆすぶられ、未来はよりいっそう宙吊りに。ありうべき選択肢とともに読者に託される問いの数々。さて「あなたなら、どのような道を選んだと思いますか」。シリーズ《理想の教室》完結。
まえがき
テクスト——森鴎外『舞姫』
第1回 南米の太田豊太郎
性欲につまずく/性教育の教材として/明治の浦嶋/日本人の海外進出/南米の太田豊太郎?/I博士/豊太郎の奇行/ジャパニーズ・ディアスポラ
第2回 エリスの面影とともに生きる
豊太郎の恋、林太郎の恋/鴎外の晩年/エリーゼ・ヴィーゲルト(Elise Wiegert)/鴎外=林太郎の優柔不断、未練/『舞姫』異聞——湯浅克衛『カンナニ』/もうひとつの『舞姫』異聞——『北へ遷りゆく時』/豊太郎の死
第3回 『舞姫』から120年
『舞姫』の基本構造/「舞姫論争」/『罪と罰』と都市描写/『ボヴァリー夫人』と都市描写/明治廿一年、冬のベルリン/本国を失う恐怖/『舞姫』と『旅をする裸の眼』/自己紹介
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