遠ざかる景色
大人の本棚
判型 | 四六判 |
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頁数 | 272頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-08503-4 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 2013年2月8日 |
備考 | 在庫僅少 |
判型 | 四六判 |
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頁数 | 272頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-08503-4 |
Cコード | C1370 |
発行日 | 2013年2月8日 |
備考 | 在庫僅少 |
「これはいつのことだったのだろう。その折々の様子も、それをこうして書きとめていたことも、本当に〈遠ざかる景色〉になりおおせてしまった」(新版へのあとがき)
1982年に初版が刊行された本書には、92歳の今なお旺盛な創作活動を続ける洋画家/エッセイストの遙かな歩みが刻まれている。復員後に単身渡欧し、1950‐60年代のパリの空気を吸い込んだ画家のマチエールとエスプリが全編にわたり香気を放っている。
美校生時代、故郷の山中をさまよい歩いた幻想的な短編小説風の「夜道」をはじめ、気難し屋の建築家にアトリエ設計を依頼した苦労譚、義弟・田中小実昌のエキセントリックな人間像、銀幕のスターやシャンソン歌手への憧憬、異国で絆を深めた明治生れのコスモポリタン・椎名其二の回想、そして戦歿画学生の絵を求めて遺族を訪ね歩いた「ある鎮魂の旅」など、追憶の全19篇。
絵と文のあいだ 序にかえて
I 遠ざかる景色
夜道
留守の家
七人きょうだい
文章修業
義弟・田中小実昌
やあ キミの設計だな
II 異国の人びと
フランス人気質
パリのクリスマス
パリ—東京—福岡
リドーって何デシカ
パリ再訪
ライ・レ・ローズの家
記憶のなかの女優たち
歌手ジャック・ブレル
マドモアゼル・セスネイ
回想のオンドビリエ
椎名其二さんと角館
あるエトランゼの話
III ある鎮魂の旅
初版へのあとがき
新版へのあとがき