なぜアーレントが重要なのか【新装版】
WHY ARLENDT MATTERS
判型 | 四六判 |
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頁数 | 264頁 |
定価 | 4,180円 (本体:3,800円) |
ISBN | 978-4-622-08618-5 |
Cコード | C1010 |
発行日 | 2017年5月18日 |
WHY ARLENDT MATTERS
判型 | 四六判 |
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頁数 | 264頁 |
定価 | 4,180円 (本体:3,800円) |
ISBN | 978-4-622-08618-5 |
Cコード | C1010 |
発行日 | 2017年5月18日 |
20世紀半ば、新しい種類の犯罪が世界に現れた。ハンナ・アーレントはそれに「悪の陳腐さ」という言葉を与え、激しい論争を呼び起こした。
いまアーレントの思想が、再び注目を集めている。そのきっかけをつくった一人が本書の著者E・ヤング=ブルーエルである。ヤング=ブルーエルは、学派をつくらなかったアーレントのほぼ唯一の弟子といえる人物で、その著『ハンナ・アーレント伝』は、アーレント再読の機運を生み出した。
〈わたしは気がつくとたびたび自問しているのだった。アーレントならどう言っただろう、彼女が亡くなってから30年を経たこの世界をどう思っただろう、何がそこで重要な「新しさ」であると考えただろう〉。本書は『全体主義の起原』『人間の条件』『精神の生活』を軸に、アーレントの思考の核心へと分け入っていく。
「暗い時代」にアーレントはいかに考え、判断にたどりつき、言葉を与えたのか。そして現代世界にどう継承されたのか。アーレントから学んだ世界への情熱が、アーレントを鮮やかによみがえらせる。
[初版2008年9月22日発行]
序章
1 『全体主義の起源』と21世紀
2 『人間の条件』と重要である活動
3 『精神の生活』について考える
注
ハンナ・アーレントの著作
謝辞
訳者あとがき
索引