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全体主義の起原 1【新版】

反ユダヤ主義

THE ORIGINS OF TOTALITARIANISM

Antisemitism


[電子書籍も9月29日配信開始予定]
〈反ユダヤ主義(たんなるユダヤ人憎悪ではなく)、帝国主義(たんなる征服ではなく)、全体主義(たんなる独裁ではなく)が――次から次へと、より残酷なかたちで――示したのは、人間の尊厳が、新しい政治原理、新しい地上の法においてのみ見出されうる新しい保証を必要とするということである。その有効性は今度こそは人類全体を包括する一方で、その力は厳密に限定され、新しく定義された領域的なものに根をおろし、それによって制御されなければならない〉

20世紀の中心に生じた「伝統の崩壊」、すなわち強制収容所・絶滅収容所という「地獄」という現実の出来事を、どうすれば理解することができるのか。厖大な文献を読み込み、じっくり考え、理解しようとする営為から、本書は生まれた。
国家や法という伝統、さらには人間の本質まで破壊した全体主義への道筋とシステムを描いた20世紀の記念碑的大著の新版を、最新の研究成果を反映し、より正確かつ読みやすくして、ここにおくる。
〈理解とは、現実に予断をくだすことなく注意深く向き合い、それに負けないことなのだ〉


目次


新版にあたって――凡例

初版まえがき
序文(ドイツ語版より)  カール・ヤスパース
まえがき(ドイツ語版より)
まえがき(1968年の英語分冊版より)

第一章 反ユダヤ主義と常識

第二章 ユダヤ人と国民国家
1 解放の曖昧さとユダヤ人の御用銀行家
2 プロイセンの反ユダヤ主義からドイツにおける最初の反ユダヤ主義政党まで
3 左翼の反ユダヤ主義
4 黄金の安定期

第三章 ユダヤ人と社会
1 例外ユダヤ人
2 ベンジャミン・ディズレイリの政治的生涯
3 フォブール・サン=ジェルマン

第四章 ドレフュス事件
1 ユダヤ人と第三共和国
2 軍・聖職者 対 共和国
3 民衆とモッブ
4 大いなる和解

原註
参考文献
事項索引
人名索引


著訳者略歴

ハンナ・アーレント
Hannah Arendt

1906-1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大久保和郎
おおくぼ・かずお

1923年東京に生まれる。慶應義塾大学文学部中退。独・仏文学を専攻。1975年歿。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「全体主義の起原 1【新版】」の画像:

全体主義の起原 1【新版】

「全体主義の起原 1【新版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/360頁
定価 4,860円(本体4,500円)
ISBN 978-4-622-08625-3 C1031
2017年8月23日発行

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