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サルは大西洋を渡った

奇跡的な航海が生んだ進化史

THE MONKEY’S VOYAGE

How Improbable Journeys Shaped the History of Life


「ありそうもない、稀有な、不可思議な、奇跡的な」ルーツこそが本物だった。植物や、翅のない昆虫、塩水に弱い両生類やサルなど、“海越えができない”はずの生きものたちが、大海原を渡って分布を広げた歴史が明らかになりつつある。
地理的な障壁によって生物の分布域が分断されてきたとする「分断分布」偏重のパラダイムに、変革が起き始めていると著者は指摘する。新たに浮上してきたのは、動植物があちらの陸塊からこちらの陸塊へと奇跡の航海を遂げた、躍動感とサプライズに満ちた自然史である。
歴史生物地理学の世界を覗き込めば、多彩な生きものたちの姿はもちろん、プレートテクトニクスや気候変動、化石記録に分子時計といった幅広い知見がひしめき合っている。個性豊かな研究者たちが、生物の来歴をめぐって激しく論争した経緯も、本書は臨場感たっぷりに映しとっている。
 第III部では、読み進むにつれてますます「ありそうもない度合い」の高い海越えの事例が登場するので、その頂点までどうかお見逃しなく。それらはいずれも、著者が最後に語る「私たちの世界は、なぜ今このような姿をしているのか?」という大きな描像の大切なピースなのだ。


目次


序──ガータースネークとゴンドワナ大陸
コラム 生物地理学の用語と概念あれこれ

I 地球と生命
第1章 ノアの方舟からニューヨークまで──物語の起源
第2章 分断された世界
第3章 無理が通れば道理が引っ込む
第4章 ニュージーランドをめぐる動揺

II 進化樹と時間
第5章 DNAがもたらした衝撃
第6章 森を信じよ
コラム 分子時計と極論の落とし穴

III ありそうもないこと、稀有なこと、不可思議なこと、奇跡的なこと
第7章 緑の網の目
第8章 あるカエルの物語
第9章 サルの航海
コラム 恐竜も?
第10章 ゴンドワナ大陸由来の島々の長い不思議な歴史

IV 転換
第11章 生物地理学「革命」の構造
第12章 奇跡に形作られた世界

エピローグ──流木の海岸

謝辞
訳者あとがき

参考文献
原註
索引


著訳者略歴

アラン・デケイロス
Alan de Queiroz

ネヴァダ大学生物学部門非常勤研究員。専門は進化生物学。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
柴田裕之
しばた・やすし

1959年生まれ。翻訳家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
林美佐子
はやし・みさこ

東京女子大学文理学部卒業。バベル翻訳学校ノンフィクション専科修了。さまざまな一般教養書で翻訳協力多数。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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「サルは大西洋を渡った」の画像:

サルは大西洋を渡った

「サルは大西洋を渡った」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/480頁
定価 4,104円(本体3,800円)
ISBN 978-4-622-08649-9 C0040
2017年11月10日発行

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