みすず書房

モンテーニュ エセー抄【新装版】

判型 四六判
頁数 264頁
定価 3,300円 (本体:3,000円)
ISBN 978-4-622-08655-0
Cコード C1098
発行日 2017年9月7日
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モンテーニュ エセー抄【新装版】

「読者よ、これは誠実な書物なのだ……わたし自身が、わたしの本の題材なのだ」(モンテーニュ)

「とりとめのなさというか、ややたががゆるんだようなところが、『エセー』のすばらしさだと映る。しかも、このとりとめのなさが、読後、煙のように消えてしまう性質のものかといえば、そんなことはない。いくつかの核のようなものが、読者の心の深いところに確実に宿る。そしてそれが、あるとき、ふっと浮かんできて、ああ、あの個所、どんな調子だったっけなどと、また読み直してみる気になる」(編訳者あとがき)

モンテーニュは、自分をはじめて見つめた人、人間が生きるための元気を鼓舞してくれる人である。「エッセイ」というジャンルの水源たる古典を、読みやすい新訳で。全巻の掉尾をかざる「経験について」ほか11章。

[2003年6月初版「大人の本棚」シリーズ]

目次

読者に

悲しみについて
われわれの幸福は、死後でなければ判断してはならない
一方の得が、他方の損になる
みずからの名声は人に分配しないこと
匂いについて
年齢について
さまざまの書物について
われわれはなにも純粋に味わわない
なにごとにも季節がある

後悔について
経験について

あとがき(2003年5月)

新装版にあたって(2017年8月) 宮下志朗