アーレント=ハイデガー往復書簡【新装版】
1925-1975
HANNAH ARENDT/MARTIN HEIDEGGER BRIEF 1925-1975
判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 392頁 |
定価 | 7,040円 (本体:6,400円) |
ISBN | 978-4-622-08711-3 |
Cコード | C3010 |
発行日 | 2018年5月17日 |
HANNAH ARENDT/MARTIN HEIDEGGER BRIEF 1925-1975
判型 | A5判 |
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頁数 | 392頁 |
定価 | 7,040円 (本体:6,400円) |
ISBN | 978-4-622-08711-3 |
Cコード | C3010 |
発行日 | 2018年5月17日 |
「どうしても今晩のうちに出かけていって、あなたの心に語りかけずにはいられません」。マールブルク大学の教授ハイデガーは、入学まもない女子学生に一目で恋をし、1925年2月、この最初の手紙を書いた。
本書に切り取られた時間は50年。その間、三つの「高まり」の時期があり、本書もそれに沿って構成されている。第一期は最初の恋の体験。それはおずおずと内気だったアーレントにとって、「カプセル」内で孤立する自縛からの解放であり、ハイデガーにとっては、「デモーニッシュなもの」に掴まれた体験で、彼はこの力を『存在と時間』の執筆に創造的に活用することになる。
第二期(再会)は、時代の政治状況に起因する20年の休止期間を経て1950年から数年。とくにハイデガーの手紙は、この時期の彼の伝記的事実にかんする宝庫である。
第三期(秋)はアーレントの死まで、最後の10年。「人生からの引退」が双方の心を占め、基調底音は「静けさ」であった。アーレントの『精神の生活』はこの時期に構想されている。
ふたりにとって、「仕事」と「人生」がどれほど強く綯い合わされていたか、本書はそれを納得させてくれる。さらに、「判断の国の女王」(ルッツ)と「思索の国の王」のダイアローグは、20世紀精神史のなかでモザイク状だったふたりの肖像を完成させ、ヤスパースやメルロ=ポンティなどとの関係と布置についても、さらに多くを明らかにするだろう。
[初版2003年8月22日発行]
1925-75年の手紙とその他の文書
まなざし
再会
秋
エピローグ
補遺
文書1から168までについての注記
遺稿からの補足的記録文書
編者のあとがき
訳者あとがき
人名索引
文献一覧
略号/略記されている引用文献
アーレントの言及されている著作
ハイデガーの言及されている著作
収録文書一覧
ハイデガーの詩(原文)