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われわれ自身のなかのヒトラー【新装版】

HITLER IN UNS SELBST

Dritte, vermehrte Auflage


『神よりの逃走』『沈黙の世界』等、スイスで著述活動を続けた批評家ピカート。第二次世界大戦後まもなく刊行された本書は、ヒトラー政権下のナチス・ドイツ社会を分析、批判しつつ、それを支持していた人間像を描き出す。すなわち20世紀に入り社会状況の変化から支離滅裂な「あたらしい人種」が現われ、独裁者の言葉を受け入れる素地が作られてきたと評価するのである。しかし単に時代の暗黒面を強調するだけではなく、人類の進むべき道をも考察する。独裁者と全体主義といった、古くて新しい問題を考えるうえで省みたい書である。

[初版1965年9月6日発行]


目次


ヒトラーの出現を準備するものとしてのヒトラー以前の「いとなみ」
ナチ現象のありのままの外貌
「あたらしい人種」
  記憶を喪失した人間
  刹那的人間
  発展なき人間
  一切を変革する人間
  ラジオ人
  人間のもろもろの欠陥からの一つの世界の発生
  残虐なる人間
  ヒトラーの顔
真理の破壊
  言語の軍隊式日々命令(にちにちめいれい)への転落
  意味に充ちた秩序の、外面的集団化による代置
  断定による真理の代置
  偶然性に依存するものとしての真理と誤謬
  劣等なるもの、無価値なるものの絶対化
人間相互間の「新体制」
  現実をうしなった人間
  共同社会(ゲマインシャフト)の強制団体への転落
  象徴の記号への転落
  ヒトラーの世界における忠誠と勇気
  反ユダヤ主義
  青春と老年の破壊
  自然の占拠
国民社会主義の予備校
  教育
  絵画と文学
  哲学
  芸術家と学者
  神経衰弱
  性欲
偽=政治的現象としての国民社会主義
  歴史への破壊的闖入
  「無」に君臨する独裁者
  「真空」の膨脹
  運命を喪失した人間
  犯罪と刑罰
例外者
救助の可能性
  悪の排除
  境遇の困難さ
  教育的可能性
  突発的変化の可能性
  自然の諸現象による救い
  貧困
  外部からの統一
  小区域内の人間
  キリスト教――人間の真の統一
  連関性なき人間とキリスト教
  干渉
以上の諸章への補説


訳者あとがき


著訳者略歴

マックス・ピカート
Max Picard

1888-1965。ドイツのシュヴァルツヴァルトに生まれる。ハイデルベルク大学助手を勤めた後、ミュンヘンで開業する。スイスのルガノ湖畔に居を移し文筆活動を続けた。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
佐野利勝
さの・としかつ

1918年、大阪府に生まれる。1941年、京都帝国大学経済学部卒業。1946年、京都大学文学部卒業。京都大学・滋賀医科大学名誉教授。2006年死去。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「われわれ自身のなかのヒトラー【新装版】」の画像:

われわれ自身のなかのヒトラー【新装版】

「われわれ自身のなかのヒトラー【新装版】」の書籍情報:

B6判 タテ182mm×ヨコ128mm/304頁
定価 3,672円(本体3,400円)
ISBN 978-4-622-08776-2 C1010
2018年12月7日発行

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