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ナチス 破壊の経済 上

1923-1945

THE WAGES OF DESTRUCTION

The Making and Breaking of the Nazi Economy




ナチスの経済政策が、いかに付け焼き刃に過ぎなかったかを、圧倒的データと史料で描ききり、通俗的理解を覆す決定版、ついに邦訳。

「本書の第一目的は、経済をヒトラー体制理解の中心に据え直すことだ…20世紀経済史の決定的な特徴として突出しているのは、ドイツ、あるいは他のヨーロッパ国の特異な優位性ではなく、一連の新経済大国、なかでもアメリカによる「旧大陸」の失墜だ…アメリカは私たちの第三帝国に対する理解の中心軸となる…東部で最後の一大領土掌握を行うことで、ドイツは、国内の豊かさと、来るべきアメリカとの超大国競争に勝つために必要な基盤の両方のための、自給自足基盤を作り上げようとしたのだった…だがヒトラーといえど、根底にある経済力や軍事力の均衡を変えられはしなかった。要するにドイツ経済は、アメリカはおろか、イギリスとソヴィエト連邦両国を含むヨーロッパの隣国すべてを圧倒できる軍事力を作り出せるほど強くはなかったのだ…ヒトラーの内心では、アメリカが第三帝国に与える脅威は、よくある単なる超大国間の対立ではなかった。ヒトラーのユダヤの世界的陰謀に対する不変の恐怖と絡み合っていたのだ」(序文より)

上巻では、シュトレーゼマン政権(1923)から、ヒトラーの政権掌握、再軍備と戦争準備、そしてポーランド占領後(1940)までを扱う。

雇用創出、アウトバーン建設といったナチ経済政策につきまとう神話の実像を暴きつつ、戦争遂行に向けた、外貨確保を中心とした金融経済政策、および兵器、食糧、労働力、資源の動員体制の確立を、あますところなく詳述する。


目次


謝辞
序文

1 序章

第一部 回復
2 「すべての労働者に仕事を」
3 決別
4 パートナーたち──政権とドイツ企業
5 安上がりの民衆共同体
6 農民救済

第二部 ヨーロッパの戦争
7 1936年──開戦まで4年
8 危険な領域へ
9 1939年──待てど得るものなし
10 一か八か──戦争最初の冬

原注


著訳者略歴

アダム・トゥーズ
Adam Tooze

コロンビア大学歴史学教授。ロンドン生まれ。イングランドとドイツのハイデルベルクで育つ。1989年夏にケンブリッジ大学キングス・カレッジで経済学の学士号取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山形浩生
やまがた・ひろお

1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。途上国援助業務のかたわら、翻訳および各種の雑文書きに手を染める。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
森本正史
もりもと・まさふみ

翻訳家。訳書 ブーシェイ他『ピケティ以後』(青土社、2019)ヘラー『グリッドロック経済』(亜紀書房、2018)ほか。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ナチス 破壊の経済 上」の画像:

ナチス 破壊の経済 上

「ナチス 破壊の経済 上」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/504頁
定価 5,280円(本体4,800円)
ISBN 978-4-622-08812-7 C0022
2019年8月8日発行

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