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工場日記

JOURNAL D’USINE


1934年冬から翌年の夏まで、二度の失職と求職活動を挟みながら、25歳のヴェイユはアルストン、ルノーなど三つの工場で働いた。労働と労働者をつなぐ諸関係を深く知り、労働のうちに存する不幸と自由、尊厳の問題を考え抜くには、みずから女工の生活に飛び込む以外にない――赴任先のフランス中部のリセで教壇に立ちながら、週末ごとに炭坑夫や革命的労働組合主義者たちと交わるなかで選びとった結論だった。
生命を根こぎにする工場の苛酷な労働の中に、全宇宙の実在性を身体で実感する日々。それ以前にかたちづくられた思考に現実世界のなかで確かな足場が与えられてゆく。機械と人間、労働と労働者、技術と文明…「死ぬまで消えない奴隷の刻印」と引き替えにのこされた、稀有な記録。


目次


凡例

工場日記
  工場日記
  断片

解説  佐藤紀子
工場の火花に照らされて――『工場日記』をめぐる追加考察  冨原眞弓


著訳者略歴

シモーヌ・ヴェイユ
Simone Weil

1909-1943。フランスの思想家。パリのユダヤ系中流家庭に生まれる。アンリ四世校でアランに師事し、パリ高等師範学校を卒業後、哲学教師として各地のリセで教鞭を執る。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
冨原眞弓
とみはら・まゆみ

1954年生。哲学博士(パリ・ソルボンヌ大学大学院)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
佐藤紀子
さとう・のりこ

1973年生まれ。2007年、聖心女子大学大学院人文学専攻博士後期課程修了。文学博士。國學院大學教育開発推進機構助教(フランス哲学)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

『シモーヌ・ヴェイユ選集II』所収「工場日記」を単行本に

本書は、『シモーヌ・ヴェイユ選集II』所収「工場日記」を単行本化したもので、訳者が原典の手稿をあらためて検討し、各テキストの配置を確定しています。 ...続きを読む »

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工場日記

「工場日記」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/264頁
定価 4,620円(本体4,200円)
ISBN 978-4-622-08817-2 C1010
2019年7月1日発行

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