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大学なんか行っても意味はない?

教育反対の経済学

THE CASE AGAINST EDUCATION

Why the Education System Is a Waste of Time and Money




人気ブロガー経済学者が、経済学の概念「シグナリング」をキーワードに、現在の教育システムが抱える問題点を実証データで分析する。
なぜ学生は楽勝授業を探し、試験が終われば学んだことを平気で忘れてしまうのか? なぜ過去数十年で教育が普及したのに、平均的な労働者が良い仕事に就けず、学歴インフレが起きているのか? なぜ企業は、ほとんど使うあてのない学校教育を受けた労働者に給料を支払うのか? なぜ社会では、学校を卒業することが最大の協調性のシグナルになるのか?
その答えのカギはすべて、「教育の最大の役割は学生のスキルを伸ばすことではなく、知力、協調性、仕事への姿勢についてのお墨付きを与えることにある」というシグナリングの考え方にある。本書の示す問題解決への道筋は、高等教育縮小と職業教育拡充だ。
最新の社会科学による、教育への根源的かつ挑発的な問いかけ。

重要な問いを提起している。
――『ガーディアン』紙

[教育を]再考しつつある生徒にも、親にも、新風を吹き込む本だ。
――『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙

きわめて重要な本だ。
――L・プリチェット(ハーバード大学教授)

彼の結論に読者は心を乱されるだろう。
怒りさえするかもしれない。だが無視できないはずだ。
――R・ヴェダー(オハイオ大学教授)


目次


序文

序章
シグナリング――なぜ市場は暇つぶしに報酬を払うのか/教育――個人にとっては利益、社会にとっては無駄

1 教育というマジック
実社会と乖離した教育/魔法が報酬を生むからくり/シグナリングの基本/教育は何をシグナリングするのか/閉じ込め症候群/シグナリングは「理屈に合わない」/お前にこの謎が解けるかな?/教育という錬金術

2 実在する謎――無益な教育の遍在
カリキュラムの内容/学習を測定すると/実生活との関係を問う意味/教育で人は賢くなるのか/仕事力はどうやって身につくのか/しつけと社会性/人脈づくり/教育の偽りの約束

3 実在する謎――無益な教育の大きな見返り
認めるべきは認めよ――能力バイアスという名の亡霊/能力バイアスの補正――外見は中身より立派/労働経済学者vs能力バイアス/小麦vsもみ殼?/学歴偏重主義は国が作った?/教育の便益を見くびっている?/教育の本当の見返り

4 シグナリングの証拠――あなたがまだ納得していないなら
シープスキン効果/不完全就業と学歴インフレ/雇用主の学習速度/教育プレミアム――個人vs国家/テストの得点はどうか?/労働経済学者vsシグナリング

5 それがシグナリングかどうか、誰が気にするのか――教育の利己的なリターン
入門編/大事なものをすべて勘定に入れると/「優等生君」の場合/他のみんなの場合/賢い学生のための実践的指針/疑問点/あなたのスプレッドシート

6 シグナリングなのかどうか、そこが気になる――教育の社会的なリターン
入門編/大事なものをすべて再計算する/純粋に社会的な便益/社会的なリターンの算定――シグナリングを慎重に見積もった場合/シグナリングを妥当に見積もった場合/これを妥当と言えるのか/社会的なリターンを探して/疑問点/教育版ドレイクの方程式

7 部屋の中の白い象――教育はもっと減らすべき
教育を支持する最も優れた主張のどこがおかしいか/魂を陶冶する場としての学び舎?/あなたの象の大きさは?/教育の削減――なぜ、どこで、どのように/高額の授業料と学生の借金の秘められた謎/修了率を上げる?/シグナリングと社会正義/私の本音/なぜ教育に課税しないのか/オンライン教育という偽の救世主/社会的望ましさのバイアスによる政治

8 1 > 0――もっと職業教育が必要だ
なぜ職業教育の勝ちなのか/児童労働がなぜいけない?/非職業教育、あるいは1 > 0/子供について考え直そう

9 母なる学び舎――教育は魂を涵養するのか
価値財としての教育/魂の妥協案/聞き流されるだけのハイカルチャー/政治的な正しさというこけおどし/有権者の動員/現代のライフスタイル/視野を広げる/遊びの効用/シニカルな理想主義者

10 教育と啓蒙をめぐる5つの座談会
座談会1 教育って何の役に立つの/座談会2 大学とジレンマ/座談会3 教育投資は割に合うか/座談会4 なぜあなたはアンチ教育の立場なの?/座談会5 教育vs啓蒙

結論
不審物を見かけたら通報を/結果発表

技術付録 修了確率と学生の質

索引
原注
参考文献
図一覧
表一覧


著訳者略歴

ブライアン・カプラン
Bryan Caplan

ジョージ・メイソン大学経済学部教授。プリンストン大学で博士号を取得後、ジョージ・メイソン大学助教、准教授を経て現職。専門は公共経済学、公共選択論など。経済学ブログサイト「EconLog」執筆者の一人。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
月谷真紀
つきたに・まき

翻訳家。ボニー『自分で「始めた」女たち』(海と月社、2019)ボーザー『Learn Better』(英治出版、2018)エイヴェント『デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか』(東洋経済新報社、2017)ほか。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「大学なんか行っても意味はない?」の画像:

大学なんか行っても意味はない?

「大学なんか行っても意味はない?」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/536頁
定価 5,060円(本体4,600円)
ISBN 978-4-622-08819-6 C0033
2019年7月16日発行

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