みすず書房

家をつくる

造房子

判型 A5判 タテ210mm×ヨコ148mm
頁数 372頁
定価 5,280円 (本体:4,800円)
ISBN 978-4-622-09009-0
Cコード C0052
発行日 2021年6月16日
オンラインで購入
家をつくる

「家をつくることは、小さな世界をつくることである。
ひとつの世界をつくることは、
第一に人のこの世界に対する態度によって決まる。」

“建築界のノーベル賞”といわれるプリツカー賞を中国人としてはじめて受賞した建築家、王澍(ワン・シュウ)。
急速な都市化の時代の到来を前に、建築家は「隠遁」を選び、中国の伝統文化に根ざした建築のあり方を思考した。
〈中国美術学院象山キャンパス〉〈水岸山居〉〈寧波博物館〉等の建築作品の設計コンセプトはじめ、その背景にある思想、都市・景観論から自身のライフヒストリーまで、豊潤な世界観が語られる。

(画像を左右にスライドしてごらんください)

目次

自序 素朴を家となす

意識
園林をつくること、人を育てること
自然形態の叙事と幾何学
虚構の都市に向かって
「空間」が立ち現れるとき
営造についての瑣記
循環的建造の詩学――自然のような世界の構築に向けて
対岸の山を訪ねて――豊かな差異性を集合する建築の類型学
断面からの視野――上海万博滕頭案例館について
かつて貶められた世界が再び立ち現れるために
樹石の世界へ

言語
中国美術学院象山キャンパス
寧波美術館――その場所に立つことで見えるもの
中山路――一本の街道の復興と一つの都市の復興

対話
反逆の道程
別の世界の縁に触れる
精神の山水
自然に還る道
問答録 人ひとりにはどれくらいの大きさの家が必要か?

あの日

訳者解題(市川紘司)
作品譜

書評情報

阿古智子
(東京大学教授)
朝日新聞 2021年9月4日