壊れた魂
ÂME BRISÉE
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 248頁 |
定価 | 3,960円 (本体:3,600円) |
ISBN | 978-4-622-09032-8 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2021年8月2日 |
ÂME BRISÉE
判型 | 四六判 |
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頁数 | 248頁 |
定価 | 3,960円 (本体:3,600円) |
ISBN | 978-4-622-09032-8 |
Cコード | C0097 |
発行日 | 2021年8月2日 |
1938年秋、東京。思想統制によって父を逮捕され、たった一人の肉親を永遠に失った少年、礼は兵隊に破壊された父のヴァイオリンを携えて、父の友人マイヤール夫妻とともにフランスへ渡る。
60余年後。弦楽器職人としてパリに工房を構えるジャック・マイヤール=レイ・ミズサワは、新進ヴァイオリニスト山崎美都理を通じて、踏み込んできた隊の中で唯一、父を救おうとした「クロカミ」中尉の戦後と、死までの人生を知る。そして、礼が12年の年月を費やして修復・再生し、美都理の手に託された形見のヴァイオリンが1938年のその日に父が奏でた曲の調べをホールに響かせたその瞬間、ひとつの円環が閉じ、新しい生が始まろうとしていた……
日本に暮らす日本人である著者がフランス語で書き、出版後、またたく間にフランス国内はもとより各国で高い評価を得た小説、Âme briséeを著者自身による翻訳で贈る。
本書の見事な成果により、著者は2021(令和3)年度(第72回)芸術選奨〈文学部門〉文部科学大臣賞を受賞しました。
瞑想のとき
I アレグロ・マ・ノン・トロッポ
II アンダンテ
III メヌエット・アレグレット
IV アレグロ・モデラート
エピローグ
謝辞
訳者あとがき