北京での出会い もうひとりのオーレリア
UNE RENCONTRE À PÉKIN UNE AUTRE AURÉLIA

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 232頁 |
定価 | 3,960円 (本体:3,600円) |
ISBN | 978-4-622-09572-9 |
Cコード | C0098 |
発行日 | 2022年12月1日 |

UNE RENCONTRE À PÉKIN UNE AUTRE AURÉLIA
判型 | 四六判 |
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頁数 | 232頁 |
定価 | 3,960円 (本体:3,600円) |
ISBN | 978-4-622-09572-9 |
Cコード | C0098 |
発行日 | 2022年12月1日 |
「数か月前、わたしは妻の文(ウェン)を失った。それからいままでに感じたことをすべて報告しようとするのは空しいことだが、しかしこの波乱の時期に考察したいくつかのことをまとめておけば、わたしもまた有用な仕事を残せるかもしれない。これらの考察は、特段、わたし自身や文(ウェン)自身に関わるものではない。広い視野に立つなら、このような激動は豊かな教えをはらんでいる。わたしたちがなにによって成り立っているかを知らせてくれるのだ。」(『もうひとりのオーレリア』)
「出会ったのは半世紀前だった。今日まで語らずにきたのは、どう取りかかればいいかわからなかったからだ。わたしの人生にかくも深く刻まれた出来事の痕跡を残すため、いまからこの出会いについて語る。わたしの記憶には欠けているところがある。当時はまったくメモを取らなかったし、そのわけは読めばわかるが、かえってよかったのかもしれない。過去というものは、大部分を切り落とす必要があり、そうしてこそ本質が露わになる。」(『北京での出会い』)
中国古典思想の碩学が、不意に伴侶を喪失した感情の激流を日々書き留めた『もうひとりのオーレリア』と、若き二人の恋をはじめて物語る『北京での出会い』。分かちがたい両者から成る奇跡のような書物。
北京での出会い
I ひとつの出会い
II 最初の帰還
III その後
IV 備考
資料二点
付記
もうひとりのオーレリア
訳者あとがき
編集者からひとこと