開かれたかご
マーシャル諸島の浜辺から
IEP JĀLTOK
Poems from a Marshallese Daughter
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 216頁 |
定価 | 2,970円 (本体:2,700円) |
ISBN | 978-4-622-09589-7 |
Cコード | C0036 |
発行日 | 2023年2月28日 |
IEP JĀLTOK
Poems from a Marshallese Daughter
判型 | 四六判 |
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頁数 | 216頁 |
定価 | 2,970円 (本体:2,700円) |
ISBN | 978-4-622-09589-7 |
Cコード | C0036 |
発行日 | 2023年2月28日 |
「与えて与えて与え尽くせ」、その後かごには何が残る? 本書はマーシャル諸島出身の若き詩人による詩集である。
アメリカによる核実験や気候変動などの背景にある構造に切り込む槍のような詩、伝説の女神から祖母、母、そして詩人自身から娘へと続いていく連帯を描く詩、国連気候変動サミットで朗読した代表作「ねぇ、マタフェレ・ペイナム」ほか計28篇。
欧米や日本による植民地化や占領、国民の一部が被曝したビキニ事件など、「大国」の行為に翻弄されてきた歴史をもつマーシャル諸島だが、その被害は世界から軽視されてきた。同じようなことは気候変動問題でも生じている。先進国による人為的な要因が大きいとされる温暖化の影響で、国土が水没の危機にあるにもかかわらず、住民の声は先進国に届きづらい。
キジナーの言葉は人びとを代表し、科学者のレポートやSDGsを掲げる大企業のポートフォリオよりもずっとわかりやすく、切実さをもって私たちに事実を伝える。これは詩であり最後通牒でもあるのだ。巻末に詳細な解説を付す。
開かれたかご
かご
レクタグル
リウェトゥオンモウル
リレプレプジュ
海の遥か遠く
ヒストリー・プロジェクト
釣り針にかかって
Bといえば
ヒストリー・プロジェクト
フィッシュボーン・ヘア
ハワイから学んだこと
マキキ通りへの飛行
薔薇の花のいとこ
ローラ・インガルス・ワイルダーへ
ビアンカの弾ける笑顔
ブーブー・ネイエンと長椅子に腰かけて
ハワイから学んだこと
モンキー・ゲート
海で迷子
衝突事故
ベイでの最後の日々
伝えて
マーシャル語の会話レッスン 第九回
ただの岩
アウル環礁での選挙活動
伝えて
ラベンダーの香りと海水の夢
ねぇ、マタフェレ・ペイナム
ジャーナリストがやってきた
摂氏二度
かご
解説
解説注
訳者あとがき
編集者からひとこと