みすず書房

内的経験 こころの記憶に語らせて

判型 四六判
頁数 256頁
定価 3,740円 (本体:3,400円)
ISBN 978-4-622-09665-8
Cコード C0011
発行日 2023年12月15日
オンラインで購入
内的経験 こころの記憶に語らせて

エリクソンの「ライフサイクル」、世阿弥の「稽古の思想」といった切り口からスピリチュアリティの位相に迫ってきた著者が、人生の後半に、生のさまざまな段階で出会ってきた「正解のない問い」の前に立ちもどり、〈内的経験〉を見つめなおす。
子どもの頃の不思議、自分の内側から、自分を越えてやってくる促し。願うこと、期待することを手放したとき、与えられるもの…… 一見、きわめて個人的な経験のようにみえる記憶のかけらを拾いあつめ、人の内側にある目にみえないものへの気づきを、教育人間学の内側、スピリチュアリティの手前から綴るエッセイ。

目次

目を閉じる
散歩の中で――憶えているわけではないのだけど
目をオフに――ブラインドウォークの達人
内的経験――「内」側から

――誰かにおしゃべりしたくなったら――

決める/決められない
やる気と気まぐれ――おもしろさの予感
決められない――内的な促し
どちらがよいか――「どちらでもよい」の奥の奥

祈る
祈る人々――「無の祈り」の先に、もう一度「有の祈り」
あなたの幸せ――エゴイズムがひっくり返る瞬間
何もしてあげられない――「させていただく」のか

受け入れる/受け入れられない
なぜ神は――「すべてはよい」か
運命ならば――「仕方がない」か
なぜこの人たちが――『サン・ルイス・レイ橋』(1)
死者となった者たちの声――『サン・ルイス・レイ橋』(2)

――食べてもらえ[小さな物語]――

つながる
臆病なのに――二十歳の旅から(1)
なぜか縁あって――二十歳の旅から(2)

書きながら/書いてみて
期待していると来ない――こころの記憶に語らせて
記憶のかけら――自分の生を書く(オートビオグラフォ)ということ

「あとがきのない本」ができあがるまでに聞いた言葉たち

編集者からひとこと(WEBみすずサイト「新刊紹介」)