みすず書房

コードブレイカー

エリザベス・フリードマンと暗号解読の秘められし歴史

THE WOMAN WHO SMASHED CODES

A True Story of Love, Spies, and the Unlikely Heroine Who Outwitted America’s Enemies

判型 四六判
頁数 496頁
定価 3,960円 (本体:3,600円)
ISBN 978-4-622-09736-5
Cコード C0022
発行日 2024年10月10日
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コードブレイカー

アメリカにおける現代暗号学の礎を築いた女性エリザベス・スミス・フリードマン(1892-1980)の生涯を描く傑作評伝。夫ウィリアムも米陸軍において日本の外交暗号(通称パープル)の解読を主導した伝説的な暗号解読者として知られる。
変わり者の富豪フェイビアンが設立したリバーバンク研究所での奇妙なシェイクスピア研究、ウィリアムとの出会い、禁酒法下で酒密輸をもくろむギャングの摘発協力、第二次世界大戦中の南米ナチ・スパイ網の監視と追跡――書簡や日記、機密解除された史料や関係者インタビューをもとに、知られざる事績を丹念にたどる。FBI長官J・エドガー・フーバー、エニグマ暗号を解読したアラン・チューリング、『007』の生みの親イアン・フレミングらも登場し、陰影を添える。
全米公共ラジオ(NPR)年間最優秀書 & 全米公共放送(PBS)ドキュメンタリー原作。

目次

著者まえがき――秘密の詮索

第1部 リバーバンク 1916年から1920年
第1章 フェイビアン
第2章 信じられないが、それは目の前にあった
第3章 ベーコンの幽霊
第4章 怖じ気づく者は死んだも同然
第5章 脱出計画

第2部 射撃訓練 1921年から1938年

第3部 見えない戦争 1939年から1945年
第1章 祖母死す
第2章 マジック
第3章 親衛隊大尉と無線技師
第4章 回路3-N
第5章 人形の女
第6章 ヒトラーの隠れ家
終章 女性暗号解析者のあれこれ

謝辞/原注/訳者あとがき/人名索引

関連リンク

訳者あとがき(抄)公開

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