みすず書房

■A5判 各巻平均600ページ

構造人類学の探究の頂点に位置し、20世紀思想の金字塔と讃えられるレヴィ=ストロースの主著『神話論理』(全5冊〔原著は全4巻〕)を、ここに刊行する。10年以上の年月とほぼ2000ページを費やして成ったこの大著は、南北アメリカ大陸先住民の813の神話を扱いながら、自然から文化への移行を読む驚くべき想像力、南アメリカのボロロから北アメリカまでの範囲を広げた地理的運動のダイナミズム、神話の論理に見られる二項対立の思考への構造分析の緻密さによって、まさに比類がない。神話的思考の普遍性を示した、圧巻の文明批判の書である。

  • I 『生のものと火を通したもの』
    II 『蜜から灰へ』
    III 『食卓作法の起源』
    IV-1 『裸の人』 1
    IV-2 『裸の人』 2[邦訳二分冊]
  • 最終巻に全巻神話索引(M1‐M813)
  • 『神話論理』編集委員会(吉田禎吾・早水洋太郎・渡辺公三・木村秀雄)

■ガイドブック『レヴィ=ストロース『神話論理』の森へ』(渡辺公三・木村秀雄編)

クロード・レヴィ=ストロース(Claude Levi-Strauss)

(1908-2009)ベルギーに生まれる。パリ大学卒業。1931年、哲学教授資格を得る。1935-38年、新設のサン・パウロ大学社会学教授として赴任、人類学の研究を始める。1941年からニューヨークのニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチで文化人類学の研究に従事。1959年コレージュ・ド・フランスの正教授となり、社会人類学の講座を創設。1982年退官。アカデミー・フランセーズ会員。著書『親族の基本構造』(番町書房1977-78、青弓社2000)『人種と歴史』(みすず書房 1970)『悲しき熱帯』(中央公論社1977)『構造人類学』(みすず書房1972)『今日のトーテミスム』(みすず書房1970)『野生の思考』(みすず書房1976)『仮面の道』(新潮社1977)『神話と意味』(みすず書房1996)『構造・神話・労働』(みすず書房1979)『はるかなる視線』(全2冊、みすず書房1986,1988)『パロール・ドネ』(講談社選書メチエ2009)『やきもち焼きの土器つくり』(みすず書房1990)『遠近の回想』(共著、みすず書房1991)『レヴィ=ストロース講義――現代世界と人類学』(平凡社ライブラリー2005)『みる きく よむ』(みすず書房2005)『ブラジルへの郷愁』(みすず書房1995、中央公論新社2010)他。