
■A5判 各巻平均600ページ
構造人類学の探究の頂点に位置し、20世紀思想の金字塔と讃えられるレヴィ=ストロースの主著『神話論理』(全5冊〔原著は全4巻〕)を、ここに刊行する。10年以上の年月とほぼ2000ページを費やして成ったこの大著は、南北アメリカ大陸先住民の813の神話を扱いながら、自然から文化への移行を読む驚くべき想像力、南アメリカのボロロから北アメリカまでの範囲を広げた地理的運動のダイナミズム、神話の論理に見られる二項対立の思考への構造分析の緻密さによって、まさに比類がない。神話的思考の普遍性を示した、圧巻の文明批判の書である。
- I 『生のものと火を通したもの』
II 『蜜から灰へ』
III 『食卓作法の起源』
IV-1 『裸の人』 1
IV-2 『裸の人』 2[邦訳二分冊] - 最終巻に全巻神話索引(M1‐M813)
- 『神話論理』編集委員会(吉田禎吾・早水洋太郎・渡辺公三・木村秀雄)