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夜の合戦<品切>

16-17世紀の魔術と農耕信仰

I BENANDANTI

RICERCHE SULLA STREGONERIA E SUI CULTI AGRARI TRA CINQUECENTO E SEICENTO


ギンズブルグは歴史を見る新しい視角を開いた。さきに邦訳された『チーズとうじ虫』は、16世紀の焚刑にあった粉挽屋メノッキオの世界像の解読によって読者を驚嘆させたが、本書はその十年前の処女作で、ここに示された斬新な手法と主題の提示は、まさに彼の代表作にふさわしい。

メノッキオの生きたと同じ時代、同じ北イタリアのフリウリ地方には、〈ベナンダンテ〉とよばれる一群の男女がいた。胞衣すなわち羊膜をまとって生まれてきたことが、彼らの運命を決定づける要素となったらしい。彼らは、肉体を残したまま霊魂となって、作物の豊凶を賭け、魔法使いたちとの〈夜の合戦〉に赴くという。それは、キリスト教以前からヨーロッパ各地に存在した豊饒信仰が、周縁の地に生きのびていたのである。リトゥアニアの狼男のように。

ギンズブルグは、この民間信仰をめぐる厖大な異端裁判の記録に、起原も質も異る二つの文化が交差し浸透するさまを見る。審問官の上層文化と民衆の文化とである。そして彼らの間の応答から、微妙なイメージの差異を読みとることによって、農民の心的世界を鮮かに再構築していく。この歴史からは、民衆の息吹きが聞こえる。



著訳者略歴

カルロ・ギンズブルグ
Carlo Ginzburg

1939年、イタリアのトリーノに生まれる。ピザの高等師範学校に学び、現在はボローニャ大学で近世史の講座を担当している。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
上村忠男
うえむら・ただお

1941年、兵庫県尼崎市に生まれる。1968年、東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。現在東京外国語大学外国語学部教授(イタリア事情講座担当)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「夜の合戦」の画像:

夜の合戦

「夜の合戦」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/384頁
定価 3,240円(本体3,000円)
ISBN 4-622-01211-1 C0010
1986年1月28日発行
<ただいま品切です>