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ゴーギャン オヴィリ<品切>

一野蛮人の記録

OVIRI

Ecrits d’un sauvage


本書は、ポール・ゴーギャンが書き残した尨大な文章(自伝、回想、エッセイ、論文、紀行、書簡)を集成したもので、フランス本国においても未紹介の資料や、新発見のテクストを多数おさめている。ゴーギャンの《生と芸術》に関心をいだく読者にとって待望の書といえよう。

わが国でもっとも広く読まれているゴーギャンの著作は、タヒチ紀行「ノア・ノア」であろう。しかし、これまでの流布本は、友人の象徴派詩人シャルル・モーリスが大幅に手を加えたものを底本にしており、オリジナルにくらべると〈はるかに真実味の薄い、誇張された〉ものであった。ゴーギャン自筆の原稿をはじめて翻訳した本書は従来看過されていた真の意図を明らかにし、彼の素顔を示してくれるであろう。また、レンブラント、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、ルドン、マラルメ、ランボー等に関する思い出やエッセイはこの創造的な芸術家・思想家の内面を語ると同時に、魅力的な作家論ともなっている。

〈私は単純な、ごく単純な芸術しか作りたくないんです。そのためには、汚れない自然の中で自分をきたえなおし野蛮人にしか会わず、彼等と同じように生き、子供がするように原始芸術の諸手段をかりて、頭の中にある観念を表現することだけにつとめなければなりません。こうした手段だけが、すぐれたものであり、真実のものなのです〉(タヒチに発つ前、1891)

〈私は野蛮人だし、今後も野蛮人のままでいるつもりだ〉(死の直前)


目次


まえがき

第1章 フランスでのゴーギャン
ゴーギャンのデビュー
総合的ノート(1884-5)
装飾芸術について(執筆年代不明)
万国博覧会にみられる芸術についてのノート(1889)
ここでは誰がだまされているのか?(1889)
ユイスマンとルドン(1889)
J・F・ウィルムセンへの手紙(1890)
自作を前にしたポール・ゴーギャン(1891)

第2章 第一次タヒチ滞在
マオリの古代信仰(1892)
アリーヌのための手帖(1892)

第3章 フランス帰国
ノア・ノア(1893)
二つの緯度のもとで(1894)
セーヴルと最後のかまについて(1895)
ゴーギャンとのインタヴュー(1895)

第4章 第二次オセアニア滞在
シャルル・モーリスへの手紙(1897)
偶感抄(1896-7)
シャルル・モーリスへの手紙 (1897)
ダニエル・ド・モンフレェへの手紙(1898)
カトリック教会反対論
I カトリック教会と近代(1897)
II 近代精神とカトリシズム(1897-1902)
《微笑》と《蜜蜂》(1899-1900)
へぼ絵描きの駄法螺(1902)
前後録(1903)
I 小序
II 若い頃の思い出
III ヴィンセント・ヴァン・ゴッホについて
IV エドガー・ドガについて
V 芸術について
VI タヒチとマルキーズ群島にて
VII 七宝焼きの壺
最後の記録(1902-3)
死の帝国(1903)

訳者あとがき
人名索引


著訳者略歴

ポール・ゴーギャン
Paul Gauguin

フランスの画家。パリに生れる。父は共和制支持の新聞記者。母は初期の女性解放論者フローラ・トリスタンの娘。1849年から1855年まで、ペルーで過ごし、その後帰国。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ダニエル・ゲラン
Daniel Guerin

1904年パリに生れる。父モーリス・ゲランは『ゴーギャンの版画』(1927)の編者。リセ・ルイ・ルグラン校を経て政治科学自由学院卒業。さまざまな職業を経たあと、幅広い文筆活動に専念。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
岡谷公二
おかや・こうじ

1929年生れ。東京大学文学部美学美術史科卒業。跡見学園女子大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

関連リンク

この本の関連書


「ゴーギャン オヴィリ」の画像:

ゴーギャン オヴィリ

「ゴーギャン オヴィリ」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/392頁
定価 7,020円(本体6,500円)
ISBN 4-622-01521-8 C3071
1980年2月25日発行
<ただいま品切です>