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知覚の現象学 1

PHENOMENOLOGIE DE LA PERCEPTION

VOL. 1


本書はフランス・レジスタンス運動のなかから生まれた知的記念碑の最大のものの一つであり、パリ解放後1945年に公刊、戦後思想の根底に深い影響力を与え、さらに現在及び未来にたいする力強い放射力は測りがたいものがある。メルロ=ポンティにとって、生きられ、経験された世界にふさわしい記述は、西欧の二大思想潮流である経験主義でも主知主義でも与えることができなかったものである。経験主義は、著者によれば、哲学における原子として、心理学における行動主義として現われた。主知主義は著者においては、哲学上の観念論、心理学における内省主義であった。

現象学は、世界の神秘と理性の神秘とを開示することを任務とする(グスドルフ)。世界や歴史の意味をその生れ出づる状態において捉えようとする意志において、その注意と驚異において、意識化のきびしい要求において、現象学はまさにバルザック、ヴァレリー、セザンヌの作品と同一のジャンルに属するものであり、同じような不断の辛苦なのであった。実存の両義性にもとづく生きられた緊張の世界は、著者の極度に繊細で、柔軟な記述によって、はじめて我々に身近かなものとなったのである。全2冊。



著訳者略歴

モーリス・メルロ=ポンティ
Maurice Merleau-Ponty

1908年フランスに生まれる。1926年エコール・ノルマル・シュペリュール入学。在学中サルトル、ボーヴォワール、レヴィ=ストロースらと知り合う。1930年哲学教授資格試験に合格。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
竹内芳郎
たけうち・よしろう

1924年生まれ。1943年東京大学法学部入学、1952年東京大学文学部卒業。哲学者。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
小木貞孝
こぎ・さだたか

1929年東京に生まれる。1953年東京大学医学部卒業。精神医学専攻。著書『死刑囚と無期囚の心理』(金剛出版)ほか。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「知覚の現象学 1」の画像:

知覚の現象学 1

「知覚の現象学 1」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/392頁
定価 5,616円(本体5,200円)
ISBN 4-622-01933-7 C3010
1967年11月30日発行

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