心の習慣
アメリカ個人主義のゆくえ
HABITS OF THE HEART

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 440頁 |
定価 | 6,160円 (本体:5,600円) |
ISBN | 978-4-622-03787-3 |
Cコード | C1036 |
発行日 | 1991年5月8日 |
備考 | 現在品切 |

HABITS OF THE HEART
判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 440頁 |
定価 | 6,160円 (本体:5,600円) |
ISBN | 978-4-622-03787-3 |
Cコード | C1036 |
発行日 | 1991年5月8日 |
備考 | 現在品切 |
〈個人主義〉はアメリカン・ライフスタイルの支柱である。“独立独行”や“セルフ・ヘルプ”が彼らの美徳であり、カウボーイやハードボイルドの探偵など、社会の悪と孤独に闘う〈自由〉のヒーローもそこから生まれた。
しかしいま、個人主義はミーイズムとほぼ同義語になり、この負の側面だけが“癌的な増殖”を続けているように見える。大半の問題は個人の好みと選択の問題に還元され、人々は孤立化し、不安や孤独からセラピーに助けを求める。〈個人〉と〈社会〉の関係を考えるための言葉は失われつつある……
本書はビジネスマンやセラピストなど、アメリカ中産階級の人々200人余りにインタビューをし、家族、仕事、宗教、地域活動などの具体的な物語を抽出する。そしてそこに現われた人生観や願望を読み解き、彼らがアメリカの文化的伝統——共和主義と聖書と個人主義の系譜——をどう継承しているか、どう失ったかを探る自己理解の書である。
〈心の習慣〉とは、フランスの社会哲学者ド・トクヴィルが名著『アメリカの民主主義』で用いた表現である。本書は、この言葉を鍵に現代アメリカ文化を分析し、その深さと複雑さを理解させてくれるとともに、明日の日本にとって重要な問題を示唆するだろう。
日本語版への序文
はじめに
序論
1 幸福の追求
2 文化と人物像(キャラクター)——歴史との対話
第一部 個人的生活
3 自己を見出す
4 愛と結婚
5 手を差し伸べる
6 個人主義
第二部 公共的生活
7 社会への参加
8 市民精神
9 宗教
10 国民社会
結論
11 アメリカ文化の変容のために
付論 公共哲学としての社会科学
原注・参照文献邦訳一覧
用語解説
訳者あとがき
索引