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心的外傷と回復【増補版】

TRAUMA AND RECOVERY

New (2nd) Edition


〈本書はつながりを取り戻すことに関する本である。すはわち、公的世界と私的世界とのつながりを取り戻す本である。レイプ後生存者と戦闘参加帰還兵との、被殴打女性と政治犯と、多数の民族を支配した暴君が生みだした強制収容所の生存者と自己の家庭を支配する暴君が生みだした隠れた小強制収容所の生存者とのコミュニケーションを図る本である〉(序文より)

あらゆる心的外傷(トラウマ)の諸相とその治療への方向性を具体的・情熱的に示した本書は、初版刊行以来、世界中の読者から感動をもって迎えられ、現在ではトラウマ問題の「バイブル」の地位をゆるぎないものにしている。しかし、被害者をはじめ、この問題に対する取り組みはまだ始まったばかりであり、事態は流動的である。

本書は、現下の問題への提起を書き下ろした一章「外傷の弁証法は続いている」を加えた増補版である。「心的外傷」という主題は、すべての〈私〉の問題であり〈あなた〉の問題であり〈私たち〉の問題である。この国の多くの人に読み継がれることを願い、新たに世に送る。


目次


謝辞


第一部 心的外傷障害
第1章 歴史は心的外傷をくり返し忘れてきた
ヒステリー研究の英雄時代
戦争(外傷)神経症
性戦争の戦闘神経症

第2章 恐怖
過覚醒
侵入
狭窄
外傷の弁証法

第3章 離断
損われた自己
易傷性と復元性
社会的支援の効果
社会の役割

第4章 監禁状態
心理学的支配
全面降伏
慢性外傷症候群

第5章 児童虐待
虐待的環境とは
ダブルシンク
二重の自己(ダブル・セルフ)
身体への攻撃
子どもが成人すると

第6章 新しい診断名を提案する
誤ったレッテル貼りとなる診断
新概念が必要となった
精神科患者としての被害経験者

第二部 回復の諸段階
第7章 治癒的関係とは
外傷性転移
外傷性逆転移
治療契約
治療者へのサポート・システム

第8章 安全
問題に名を与える
自己統御の回復
安全な環境を創る
第一段階を完了するには

第9章 想起と服喪追悼
ストーリーを再構成する
外傷性記憶を変貌させる
外傷性喪失を服喪追悼する

第10章 再結合
たたかうことを学ぶ
自分自身と和解する
他者と再結合する
生存者使命を発見する
外傷を解消させる

第11章 共世界
安全のためのグループ
想起と服喪追悼のためのグループ
再結合のためのグループ

付 外傷の弁証法は続いている

解説  小西聖子
訳語ノート
訳者あとがき
原注
人名索引
事項索引


著訳者略歴

ジュディス・L・ハーマン
Judith Lewis Herman

ニューヨーク市に生まれる。1968年、ハーヴァード大学医学部卒業。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
中井久夫
なかい・ひさお

1934年奈良県に生れる。京都大学医学部卒業。現在甲南大学文学部人間科学科教授。著書『中井久夫著作集――精神医学の経験』全6巻別巻2(岩崎学術出版社、1984-91)、『最終講義――分裂病私見』ほか多数。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「心的外傷と回復【増補版】」の画像:

心的外傷と回復【増補版】

「心的外傷と回復【増補版】」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/496頁
定価 7,344円(本体6,800円)
ISBN 4-622-04113-8 C3047
1999年11月25日発行

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