ジャスミンおとこ【新装版】
分裂病女性の体験と記録
DER MANN IN JASMIN

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 288頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-04913-5 |
Cコード | C1047 |
発行日 | 1997年10月9日 |
備考 | 現在品切 |

DER MANN IN JASMIN
判型 | 四六判 |
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頁数 | 288頁 |
定価 | 3,080円 (本体:2,800円) |
ISBN | 978-4-622-04913-5 |
Cコード | C1047 |
発行日 | 1997年10月9日 |
備考 | 現在品切 |
ウニカ・チュルンは1916年ベルリン=グルーネワルトに生れた。勉学を終えて、フィルム編集者、美術顧問として映画会社ウーファで仕事をする。1949年にドイツとスイスの新聞に寄稿し始める。ベルリンで、1953年ハンス・ベルメールに出会い、共にパリに出る。ここで初めてのアナグラム詩を創作し、「自動画」を描く。1954年に、1O点のデッサンと1O篇のアナグラムの詩が刊行され、ベルメールがこれにあとがきを付している。2回目の個展にはマンディヤルグが目録の序文を書いており、ブルトン、アルプ、エルンスト、ミショー等との出会いとなる。彼女は、70年自殺を遂げたその生涯の最後の8年の間何回か再発して精神病院に入院させられ、回復後にその病中の印象を記録した。これが本書で彼女の死後、71年に刊行された。幼時の夢のあとに現れた幻影のジャスミンおとこを愛の象徴として彼女自身の病誌を綴ったもので、マンディヤルグは本書の序文の中で「文学が稀にしか到達し得ない気高さと驚きがある」と述べており、精神医学的にみても極めて興味深い貴重な記録である。