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アーレント政治思想集成 2

理解と政治

ESSAYS IN UNDERSTANDING

1930-1954


〈多くのひとが、全体主義を理解することなしに全体主義と闘うことはできないという。幸いなことにこれは正しくない。正しいとしたら、私たちの状況は絶望的だろう。理解することは、正しい情報や科学的知識をもつこととは違い、曖昧さのない成果をけっして生み出すことのない複雑な過程である。それは、それによって、絶え間ない変化や変動のなかで私たちがリアリティと折り合い、それと和解しようとする、すなわち世界のなかで安らおうとする終わりのない活動なのである〉
(「理解と政治」)

いま生じている出来事に対する驚きを旧い言葉で封じるのではなく、それにふさわしい言葉の探求へとつなげてゆくこと――現代世界に向けたアーレントの〈理解への衝動〉とは、いかなるものであったか。本巻に収録した「人類とテロル」「全体主義の本性について」はじめ19篇からは、著者のそのような〈現在性の思考〉の軌跡が、くっきりと浮かび上がってくる。


目次


カール・ヤスパースへの献辞
ランドスクール講義
宗教と知識人
社会科学のテクニックと強制収容所の研究
ナチ支配の余波――ドイツからの報告
卵は声を挙げる
ヒトラーの食卓につく
人類とテロル
理解と政治(理解することの難しさ)
全体主義の本性について――理解のための試論
ハイデガー狐
共産主義を理解する
宗教と政治
元共産党員
エリック・フェーゲリンへの返答
夢と悪夢
ヨーロッパと原子爆弾
画一主義の脅威
近年のヨーロッパ哲学思想における政治への関心

訳者あとがき
人名索引


著訳者略歴

ハンナ・アーレント
Hannah Arendt

1906年、ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ジェローム・コーン
Jerome Kohn

1931年に生まれる。現在ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチのハンナ・アーレント・センター所長。共編著に『ハンナ・アーレント――20年後』(1996)などがある。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
齋藤純一
さいとう・じゅんいち

1958年に生まれる。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得。 現在横浜国立大学教授。 著書『公共性』(岩波書店、 2000)、『親密圏のポリティクス』(編著、 ナカニシヤ出版、 近刊)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山田正行
やまだ・まさゆき

1957年に生まれる。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。政治思想専攻。現在 東海大学助教授。著書『西洋政治思想史II』(共著、新評論、1995)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
矢野久美子
やの・くみこ

1964年に生まれる。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。学術博士。現在フェリス女学院大学国際交流学部助教授。思想史専攻。著書『ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所』(みすず書房、2002)。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「アーレント政治思想集成 2」の画像:

アーレント政治思想集成 2

「アーレント政治思想集成 2」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/328頁
定価 6,048円(本体5,600円)
ISBN 4-622-07013-8 C3031
2002年11月25日発行

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