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脳と心

LA NATURE ET LA REGLE

Ce qui nous fait penser


「分子生物学者たちは実際ある恐るべき問題と直面しています。分子という基礎的な煉瓦と、美の知覚や科学的創造性のような高度に統合された機能とのあいだにどのように諸連関を見いだすかという問題と。コペルニクス、ダーウィン、フロイトの後で、まだ精神の征服が残っているのです」
「倫理的諸問題への関心ゆえに私はあなたの書いたもの、とりわけ『他者のような自己自身』を読むよう導かれたのです。決定的な出来事は、『ニューロン人間』の出版後ほどなく神経諸科学を主題とした倫理委員会のワーキンググループで発言したことです。それに続いたきわめて活発な論争で、私は追い詰められました。いかにしてニューロン人間は道徳的主体となりうるのか。それ以降、私はそのことを考え続けました。…まさにこうした省察が今日、あなたと論議したいという気持ちを私に起こさせたのです」(シャンジュー)
ダーウィン、フロイト以後もなお開かれた問い――精神とはなにか。自然と倫理の新たな架橋を求め、フランスを代表する神経生物学者と哲学者が縦横無尽に、ときに鋭く対立しながら繰り広げるスリルに満ちた対話。


目次


序奏
第1章 必然的な出会い
1 知識と知恵
2 脳の認識と自己の認識
3 生物学的なものと規範的なもの
第2章 身体と精神――共通の言説を求めて
1 曖昧なデカルト
2 神経諸科学の寄与
3 第三の型の言説へ向けて?
第3章 体験の試練にかけられるニューロン・モデル
1 単純なものと複雑なもの――方法の問題
2 人間の大脳――複雑性、階層性、自発性
3 心的対象 幻影もしくは連結符
4 認識のニューロン的理論は可能か
5 よりよく了解するためにもっと説明する
第4章 自己意識と他者意識
1 意識空間
2 記憶の問題
3 自己理解と他者理解
4 精神か、それとも物質か
第5章 道徳の根源へ
1 ダーウィン的進化と道徳的諸規範
2 道徳性の最初の諸構造
3 生物学的歴史から文化の歴史へ――個人の重視
第6章 欲望と規範
1 自然の傾向から倫理の装置へ
2 私たちの行動規則の生物学的基盤
3 規範への移行
第7章 普遍的倫理と諸文化の争い
1 倫理の自然的根拠に関する議論
2 宗教と暴力
3 寛容の方途
4 悪のスキャンダル
5 審議の倫理に向けて――倫理委員会の実例
6 調停者たる芸術
フーガ
訳者あとがき


著訳者略歴

ジャン=ピエール・シャンジュー
Jean-Pierre Changeux

1936年フランスに生まれる。コレージュ・ド・フランス教授。パストゥール研究所名誉教授。神経生物学者。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ポール・リクール
Paul Ricoeur

1913年フランスに生まれる。パリ大学名誉教授。シカゴ大学名誉教授。哲学者。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
合田正人
ごうだ・まさと

1957年生まれ。 東京都立大学博士課程中退。フランス思想、近代ユダヤ思想史。明治大学文学部教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
三浦直希
みうら・なおき

1970年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランス文学専攻。上智大学ほか非常勤講師。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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脳と心

「脳と心」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/392頁
定価 5,280円(本体4,800円)
ISBN 978-4-622-07375-8 C1010
2008年10月23日発行

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