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学校の悲しみ

CHAGRIN D’ECOLE


〈ぼくは兄に言った。学校についての本を書こうと思うと。学校といっても、この川のように変化する社会のなかの変化する学校ではなく、この絶え間ない激しい動きのただなかにあって、まさに変わらないもの、誰も決して語ろうとしない恒常的なもの、つまり劣等生と親と教師が分かち合う苦しみ、そう、たくさんある「学校の悲しみ」の相互作用についての本だ。……〉
「マロセーヌ・シリーズ」など、多くの作品がフランスをはじめ日本でも広く読まれているダニエル・ペナック。そのペナックが、60歳を過ぎて初めて、劣等生だった自身の少年時代を振り返り、文章に紡いだ。
宿題ができなかった言い訳の嘘を重ねることにエネルギーを使い果たし、机に向かう力など残らない子供たち。勉強が何の役に立つのかわからず、教室にいながら心はよそへ行っている子供たち。彼らにとっての今・ここである教室に安住させるために教師には何ができるのだろう。
自身の癒しがたい苦痛の記憶を基調に、かつての自分の分身ともいえる生徒たちを教えた教師時代の経験を織り交ぜ、現代の教育制度や消費社会の歪みにまで斬り込んだ本書は、2007年度ルノドー賞に輝いた。


目次


訳者への書簡の抜粋

1 ジブチのゴミ箱
2 一人前になる
3 Y あるいは血肉化した肉体
4 おまえ、わざとやってるんだろ
5 マクシミリアン、あるいは理想の犯人
6 愛するということの意味

謝辞
あとがきにかえて――ダニエル・ペナックとの出会い


著訳者略歴

ダニエル・ペナック
Daniel Pennac

1944年、モロッコのカサブランカ生まれ。本名ダニエル・ペナッキオーニ。軍人であった父の配転に従い、少年時代はフランス内外のさまざまな土地に暮らす。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
水林章
みずばやし・あきら

1951年山形県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。パリ高等師範学校ENS-Ulm入学。パリ第7大学テクストと資料の科学科博士課程修了。第三期課程博士。博士(学術)。現在、上智大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<週刊文春 2009年12月24日号>
<出版ニュース 2010年1月号>
酒井順子(エッセイスト)
<朝日新聞 2009年12月20日(日)>
澤田直(フランス思想・文学)
<図書新聞 2010年3月6日(土)>

関連リンク

この本の関連書


「学校の悲しみ」の画像:

学校の悲しみ

「学校の悲しみ」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/376頁
定価 4,536円(本体4,200円)
ISBN 978-4-622-07448-9 C0037
2009年11月10日発行

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