なぜ科学を語ってすれ違うのか
ソーカル事件を超えて
WHO RULES IN SCIENCE ?
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 416頁 |
定価 | 4,180円 (本体:3,800円) |
ISBN | 978-4-622-07558-5 |
Cコード | C1040 |
発行日 | 2010年11月19日 |
WHO RULES IN SCIENCE ?
判型 | 四六判 |
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頁数 | 416頁 |
定価 | 4,180円 (本体:3,800円) |
ISBN | 978-4-622-07558-5 |
Cコード | C1040 |
発行日 | 2010年11月19日 |
ソーカル事件以降、わたしたちはどこに行き着いたのだろう。漠然と「客観的」「科学的」なるものが何でも信奉されるなか、科学の哲学や社会学は空論のごとくみなされ、科学者は価値とのかかわりに二の足を踏み、その隙にもニセ科学が跋扈する……そんな着地のしかたでよいのだろうか?
本書は、科学の客観性・合理性・特権をめぐってすれ違う見解について、双方に深刻な錯覚があり、そのためどちらも現代社会の問題に対応できないと説く。たまねぎの皮を剥くように、すれ違う表層の議論を一層ずつ剥ぎ取りながら、著者は今日的な科学観を探っていく。科学の合理性と客観性にあらためて信を置きつつ、論争必至の問題提起に及ぶ、刺激的な科学論入門。
「強く推奨したい。科学をめぐる論争のなかで哲学的・政治的に焦点となっている問題について生き生きと説き、夢中で読ませる。……科学者、社会学者、そして著者と同じ科学哲学者──誰もが批判を免れない(そしてその批判はおおむね正当だ)。」
アラン・ソーカル
「信頼できる知識を生みだしつつ、公共の利益を積極的に守ることもできる、合理的なアクターとしての科学者像を復権させる書。じつに良く書けている。できるだけ幅広い層に読んでほしい。」
ウリカ・セーゲルストローレ