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パゾリーニ詩集

POESIE DI PIER PAOLO PASOLINI

a cura di Yomota Inuhiko traduzione dall’italiano


20世紀を代表するイタリア詩人は誰であったか? 前半のウンガレッティは措こう。現代の民衆に一番近いところにあって、卑小な悲しみから天下国家の行く末までを、イタリアの言語的多元性と、過剰な実験に訴えつつ、伝統の韻律にも忠実であった詩人こそ、他ならぬこのピエル・パオロ・パゾリーニである。
映画監督(『アポロンの地獄』『テオレマ』『奇跡の丘』など)や小説家(『生命ある若者』『アッカトーネ』など)としてのパゾリーニは日本でも知られているが、詩人としての重要性は少数のみの知るところであった。その欠陥を埋めるべく映画研究・評論・詩と多才な訳者は長年にわたって翻訳に取り組み、ボローニャに滞在し、ようやく一巻の詩選集を仕上げた。
母方の故郷でフリウリ語を敢えて用いた初期の詩集『最高の青春』から、政治社会を歌う『グラムシの遺骸』や代表作『薔薇の形をしたポエジー』など7冊の詩集より、ベストと思える作品を選び出し、日本には少ない長編詩のリズムに心して訳された全37篇。
異端と醜聞、歴史と性愛の交錯点で、情熱と受難の詩人として駆け抜けたパゾリーニの軌跡を、序文、解題、訳注、年譜とともに受け取っていただきたい。


目次


詩人としてのピエル・パオロ・パゾリーニ(四方田犬彦)

『最高の青春』より
  献辞
  美しき少年の連祷
  ハレルヤ
  ぼくが死ぬ日
  コーランの聖約
  ナポレオンの兵士
  チンティン
  最高の青春
  
『カトリック教会のナイチンゲール』より
  言葉
  磔刑
  マルクスの発見
 
『ローマ 一九五〇』より
  ローマ 一九五〇
 
『グラムシの遺骸』より
  ピカソ
  政治集会
  グラムシの遺骸
  掘削機の涙
 
『わが時代の信仰』より
  わが時代の信仰
  新しい墓碑銘
   赤旗に
   同時代の文学者に
   ベルトルッチに
   G・L・ロンディに
   バルベリーニ殿下に
   チルコロ・デラ・カッチャの貴族たちに
   ボンピアーニに
   わが民族に
  死に寄せる断章
 
『薔薇の形をしたポエジー』より
  ギニア
  現実
  母への願い
  薔薇の形をしたポエジー
  絶望した生命力
  イスラエル

『人間を超える、組織する』より
  エピローグの山から、ひとつ
  一般人の歌
  聖約
  
拾遺詩篇
  イタリア共産党を若者の手に!!
  訣別と祝福
 
解題と訳註
パゾリーニ年譜


著訳者略歴

ピエル・パオロ・パゾリーニ
Pier Paolo Pasolini

イタリアの映画監督・詩人・小説家。1922年ボローニャで軍人の家に生まれる。母方の実家があるカザルサで過ごした時間も多い。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
四方田犬彦
よもた・いぬひこ

1953年西宮生まれ。東京大学文学部にて宗教学を、同大学院にて比較文学を学び、博士課程を修了する。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

アッカトーネ<東京新聞「大波小波」 2015年8月1日(土)>

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「パゾリーニ詩集」の画像:

パゾリーニ詩集

「パゾリーニ詩集」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/456頁
定価 4,860円(本体4,500円)
ISBN 978-4-622-07585-1 C1098
2011年2月17日発行

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