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スペイン内戦 上

1936-1939

THE BATTLE FOR SPAIN

The Spanish Civil War 1936-1939


軍部の反乱がスペイン全土に波及し、さらに代理世界戦争に拡大した内戦。それは20世紀を象徴する戦いのひとつだった。ピカソの「ゲルニカ」、ヘミングウェイの救援活動、詩人ロルカの死などから神話も生まれた。オーウェル、マルローなど、欧米の作家たちも参加し、結果として今日まで圧倒的に敗者(共和国)の側から熱く語られてきた。
しかし内戦の全体像には、最近まで不明な点が多々あった。空白部分を埋めるはずの旧ソ連の史料が長らく公開されず、本国スペインの史料も、フランコ独裁の時代には封印されていたからだ。著者はこれら膨大な記録文書を読みこんだ。そして、共和国政府を中心とした人民戦線側、フランコの国民戦線側、双方を公平に俯瞰し、それぞれの陣営の内紛や内ゲバがもとになった血みどろの戦いまで描ききって、ついにバランスのとれた通史が誕生した。本書はスペインで、そして広く欧米でベスト&ロングセラーになっている。
苦悩する兵士たちの声に耳を傾けなければ戦争の実像は見えないことを、著者は熟知している。「歴史」はディテール豊かな「物語」として語られ、その臨場感は戦記物に長けたビーヴァーの面目躍如だ。「歴史家の要諦は、理解しようと努めることだ。…歴史は科学ではなく、文学の一領域であって、それを否定することは誤りであるだけでなく危険なことだ」(『インディペンデント』紙のインタビューに答えて)


目次


謝辞
まえがき

第一部 古いスペインと第二共和国
1 信心ぶかいカトリック王たち   
2 王のスペイン退去
3 第二共和国
4 人民戦線
5 致命的逆説
第二部 二つのスペインの戦争
6 将軍たちの反乱
7 制圧のための戦い
8 赤色テロ
9 白色テロ
10 国民戦線軍領域
11 共和国政府軍領域
12 アフリカ駐屯軍と共和国民兵
第三部 内戦の国際化
13 武器と外交官
14 二つの主権国家
15 ソヴィエト連邦とスペイン共和国
16 国際旅団とソ連の顧問
17 マドリードの戦い
第四部 代理世界戦争
18 戦争の変質
19 ハラマとグアダラハラの戦闘
20 北部の戦争
21 宣伝戦と知識人

注(出典資料一覧・上巻注)
主要略称一覧
政党・集団・組織一覧
地図


著訳者略歴

アントニー・ビーヴァー
Antony Beevor

1946年ロンドン生まれ。作家、歴史家。ウィンチェスター校で学び、サンドハースト陸軍士官学校を卒業、1963年から5年間の軍務を経て、執筆活動に入る。現在、ロンドン大学バークベック・コレッジ招聘教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
根岸隆夫
ねぎし・たかお

フランス政府給付留学生としてパリの国立政治学院で欧州政治史を学ぶ。専門 欧州全体主義研究。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

川成洋(法政大学教授)
<日本経済新聞 2011年4月24日(日)>
<歴史群像 2011年6月号>
深澤安博(茨城大学教授)
<週刊読書人 2011年5月27日>
<中部財界 2011年6月号>

関連リンク

この本の関連書


「スペイン内戦 上」の画像:

スペイン内戦 上

「スペイン内戦 上」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/312頁
定価 4,104円(本体3,800円)
ISBN 978-4-622-07587-5 C1022
2011年2月21日発行

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