デモクラシーの生と死 下
THE LIFE AND DEATH OF DEMOCRACY

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 496頁 |
定価 | 7,150円 (本体:6,500円) |
ISBN | 978-4-622-07744-2 |
Cコード | C1031 |
発行日 | 2013年11月22日 |
備考 | 現在品切 |

THE LIFE AND DEATH OF DEMOCRACY
判型 | A5判 |
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頁数 | 496頁 |
定価 | 7,150円 (本体:6,500円) |
ISBN | 978-4-622-07744-2 |
Cコード | C1031 |
発行日 | 2013年11月22日 |
備考 | 現在品切 |
「学識のガルガンチュア的偉業と言えよう」(『ガーディアン』)
「大いに感銘を受けた……恐るべき学問的成果だ」(ドミニク・サンドラブロック)
代表デモクラシーを誇ったヨーロッパであったが、20世紀にかけてデモクラシーの墓場になって行く。パワー・ポリティックスという処刑台にデモクラシーをかけ、社会的紛争と政治的独裁の恐ろしい地獄に全世界を引きずり込んだのである。
ところがインドで、代表デモクラシーが新たな脱皮を見せようとしていた。そして1945年以降、あらゆる大陸で起こったデモクラシーの奇蹟の数々! 本書は、「モニタリング・デモクラシー」という未踏の領域に足を踏み入れ、読む者をデモクラシーの過去と現在に向き合わせるのみならず、デモクラシーの未来に導こうと試みる。
いったいデモクラシーに未来はあるのか、それともデモクラシーは、この地球の極氷とともに、やがて溶け去る運命にあるのか? 画期的な「デモクラシーの世界史」たる本書は、生まれては死に、死んでは生まれるデモクラシーの謎を、豊富な史実と深い人間洞察にもとづいて彩り鮮やかに描き出す。本書は問いかけ、そして答える——なぜ今、デモクラシーなのかを。
上巻目次 ≫
ヨーロッパという墓場
混乱した民衆の群れ/死すべき神々/三つのヨーロッパ/愛国者/ジャコバン派/大革命とヨーロッパ/修道士ジョルジョ/「社会民主主義」/ツァーリズム/ウェストミンスター・モデル/植民地/英領北アメリカ/バニップ貴族政/算術とデモクラシー/南十字星の下で/オーストラリア式無記名投票/ポリネシア共和国/天国の金切り声/本国ウェストミンスターでは……/改革の世紀/ネーションとナショナリズム/総力戦/デモクラシーの崩壊/なぜデモクラシーか?
第三部 モニタリング・デモクラシー
ベンガル菩提樹の木陰で
雲に乗って/良い統治とは?/運命との約束/偉大なる魂/われわれにカエサルは要らない/傷ついた虎/非常事態/市民社会/クォータ制/パンチャーヤット/ベンガル菩提樹デモクラシー/スターたち/インドは輝いているか?/矛盾だらけの生活?
大いなる変容
幾つもの奇蹟/ラテンアメリカ/ビロードの微笑み/「ノイズこそファッショナブル」/歴史の終わり?/第三の波?/豚とモスクと雨/モニタリング・デモクラシー/政治地理学/代表制/神々たち/創設選挙/市民社会/「人民の財産」/番犬/盲導犬/「サミット会談」/ジム・クロウ法/なぜモニタリング・デモクラシーか?/「平等にして譲ることのできない権利」/過剰コミュニケーション/感染政治
未来からの記憶
想像の歴史/政党政府/フレーズ合戦/超デモクラシー/国境を越えて/ナショナリズム/ホテル/暴力トライアングル/デモクラティックな平和/ぎこちない帝国/デモクラシーの新たな敵/偽善者たち/夢遊病者と運命論者/考え得る打開策とは?/二極構造の復活
なぜ、デモクラシーか?
デモクラシーというもの/謙虚さ/デモクラシーの新機軸/支配者のいない支配/平等/ヒュブリス
デモクラシーの新しい準則
訳者付記
注と補説
索引