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ペスト&コレラ

PESTE & CHOLERA


ペスト菌(Yersinia pestis)にその名を留めるだけのその男は、どんな一生を送ったのか。徹底した取材と斬新な手法で、百年前の世界と生物学・細菌学史を背景に描く、めっぽう面白い長編小説。
アレクサンドル・イェルサンは「パストゥール団」の若き研究者で、新たな地平を夢みている。リヴィングストンにならって、学者にして探検家になりたいのだ。パリのユルム通りからインドシナに向かったイェルサンは、世界の発見と同時に、ペスト菌を発見することになる。船乗りにして医師、戦士でもある、この歴史から忘れられた人物は、自らの生を、科学的かつ人文的な狂おしい冒険にしてしまうだろう。
パストゥール周辺の人々はもちろん、詩人ランボー、作家セリーヌ、北里柴三郎らも登場して、本作に彩りをそえる。
『ペスト&コレラ』はフランスで出版されるやいなや大きな反響をまきおこし、ラジオや新聞雑誌に話題を提供して、2012年のフェミナ賞を受賞した。『ル・ポワン』誌は「スティーヴンソン流に非日常的、ヴェルヌ作品のように謎にみちている」とまで言っている。文学としての評価だけでなく、さしずめフランス版「本屋大賞」ともいうべき「FNAC小説賞」も受賞、多くの読者を楽しませていることも見逃せない。


目次


最終便/昆虫/ベルリンにて/パリにて/肘鉄をくらう/ノルマンディーにて/世界の中心の高い鉄塔/船上の医師/マルセイユにて/海にのりだす/二重生活/アルベールとアレクサンドル/機内にて/ハイフォンにて/貧しい人びとの医師/踏破/プノンペンにて/新たなリヴィングストン/ダラットにて/アルチュールとアレクサンドル/セダン族のもとで/香港にて/ナトランにて/マダガスカル島にて/ペストのワクチン/広東省にて/ボンベイにて/ほんとうの生活/ハノイにて/ニワトリ論争/箱舟/進歩の前哨/ゴム王/後世の人びと/果物と野菜/ヴォジラール通りにて/機械と道具/キナノキ王/アレクサンドルとルイ/ほとんど過去の偉人/ベランダの下で/未来からきた妖怪/パストゥール団/海

謝辞
訳者あとがき


著訳者略歴

パトリック・ドゥヴィル
Patrick Deville

1957年生まれのフランス作家。ナント大学で比較文学・哲学を学んだのち、1980年代を中東、ナイジェリア、アルジェリアで暮らす。1990年代、たびたびキューバ、ウルグアイほか中米に滞在。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
辻由美
つじ・ゆみ

翻訳家・作家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

松山巌(評論家・作家)
<読売新聞 2014年6月15日>
佐久間文子<本の雑誌 2014年8月>
陣野俊史(批評家)
<サンデー毎日 2014年8月10日号>
風野春樹<本の雑誌 2014年10月号>
鹿島茂<週刊文春「文春図書館」 2014年9月25日>

関連リンク

この本の関連書


「ペスト&コレラ」の画像:

ペスト&コレラ

「ペスト&コレラ」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/256頁
定価 3,672円(本体3,400円)
ISBN 978-4-622-07838-8 C0097
2014年5月23日発行

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