イングランド炭鉱町の画家たち
〈アシントン・グループ〉1934-1984
PITMEN PAINTERS

判型 | A5判 |
---|---|
頁数 | 256頁 |
定価 | 6,380円 (本体:5,800円) |
ISBN | 978-4-622-07904-0 |
Cコード | C1071 |
発行日 | 2015年7月1日 |

PITMEN PAINTERS
判型 | A5判 |
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頁数 | 256頁 |
定価 | 6,380円 (本体:5,800円) |
ISBN | 978-4-622-07904-0 |
Cコード | C1071 |
発行日 | 2015年7月1日 |
「鉱夫たちがまるで丸太ん棒みたいな、労働に虐げられた存在として描かれるのにヘドが出るくらいあきあきしていた。俺たちはそんな描き方にもっとリアリズムを加えようとした」「鉱夫は自然と戦ってる。まわりのこの自然すべてと、それだけじゃなくて、何百万年も前にできたものと、だ。俺が描いたのはそんな生活さ」
(鉱夫画家オリヴァー・キルボーン)
イングランド北東部、炭鉱町として栄えたアシントン。かつてここに、働く男たちの画家集団〈アシントン・グループ〉があった。本書は、仕事や暮らしの情景をありのままに描き、いまなお光彩を放つ作品群と、彼らの歩みをたどる異色の美術史である。
始まりは1934年、アシントンで開講した労働者向け美術講座。参加者は生粋の鉱夫をはじめ炭鉱に深い関わりのある人々だ。講師ロバート・ライアンと男たちは、美術制作の歓びを通して長きにわたる友情を育み、〈アシントン・グループ〉の作品はやがて英国美術界で独特の位置を占めるようになる。
いっときの持て囃しや時代の風潮とは一線を画し、自らの天地である炭鉱に愛と誇りを抱き、生きられた時間を描き続けた。
「どんな美術様式、思想、社会の動向にも絡め捕られることなく、実にユニークな道筋をたどった画家たちの存在意義を証明した力作」(「訳者あとがき」)
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
第九章
第十章
第十一章
第十二章
謝辞
訳者あとがき
原注
索引
出版情報紙『パブリッシャーズ・レビュー』の「書評コラム」欄におよせいただいた美しいエッセイを、著者の許諾を得て全文転載しています