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大人の本棚

女の二十四時間

ツヴァイク短篇選

VIERUNDZWANZIG STUNDEN AUS DEM LEBEN EINER FRAU UND ANDERE


「長い生涯のなかのほんの一日。望遠鏡を逆にしてながめたように小さくクッキリと、心に封印してきた二十四時間が再現される。堅実な市民生活のなかの当人にも不可解な例外として描いてあるが、ツヴァイクの伝記小説に共通する特徴であって、歴史上の大きな出来事も、しばしば、当事者の〈意志と知恵〉とをこえたところで突発的に起こり、一夜にしてかかわった者たちの運命を大きく変えた。ツヴァイクはそれを〈デーモン(超自然的な力)〉と名づけ、デモーニッシュなものに翻弄される人間の変転を語りつづけた。/この二十四時間は一日を意味する単位ではないだろう……作家ツヴァイクの人気は、つましい夢を秘めた市民たちの告解僧の役割にもよっていた。秘密を共有して、重荷のにない方、処置のつけ方までもそっと耳打ちしてくれるのだ」
(池内紀・解説)
1904年頃か、リヴィエラのホテルにおける駆け落ち事件を契機にイギリスの貴婦人が過去の秘密を告白する、映画化もされた名篇「女の二十四時間」。他に、結末がブラック・ユーモアに満ちた「或る職業が思いがけなくわかった話」、いかにもツヴァイクらしい反戦メッセージをこめた「圧迫」を収録する。


目次


女の二十四時間
或る職業が思いがけなくわかった話
圧迫

解説  池内紀


著訳者略歴

シュテファン・ツヴァイク
Stefan Zweig

作家。1881年、オーストリアのウィーンに、ユダヤ系の裕福な紡績工場主の息子として生れる。ウィーン大学で哲学を学び、第一次世界大戦中は、ロマン・ロランとともに反戦平和の活動に従事する。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
辻瑆
つじ・ひかる

1923年に生れる。東京大学文学部ドイツ文学科卒業。東京大学名誉教授。ミュンヘン大学名誉評議員。編著『カフカの世界』(荒地出版社、1971)、訳書 F・カフカ『審判』(岩波文庫、1966)ほか。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大久保和郎
おおくぼ・かずお

1923年東京に生れる。慶應義塾大学文学部中退。独・仏文学を専攻。1975年歿。訳書 ハナ・アーレント『全体主義の起原』1・3ほか。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
池内紀
いけうち・おさむ

1940年、兵庫県姫路市生れ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著訳書『カフカの生涯』(白水社)、『祭りの季節』(みすず書房)、『カフカ短篇集』(岩波文庫)、ゲーテ『ファウスト』(集英社)ほか。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

酒井順子(エッセイスト)
<週刊文春「文春図書館」 2012年8月4日号>

この本の関連書


「女の二十四時間」の画像:

女の二十四時間

「女の二十四時間」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/256頁
定価 3,080円(本体2,800円)
ISBN 978-4-622-08501-0 C1397
2012年6月20日発行

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