「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



イングリッシュネス

英国人のふるまいのルール

WATCHING THE ENGLISH

The Hidden Rules of English Behavior


名乗りながら笑顔でイギリス人に手を差し出したとき、鼻に皺をよせてあいまいな笑みが返ってきても、肩すかしをくった気分になることはない。どんな仕事をしているのか、結婚はしているか……知りたくても、尋ねてはいけない。「推理ゲーム」「相互情報開示計画」に参加して外側からじわりじわりと正解にたどりつくのがルール。
パブで、いつ果てるともしれぬ客同士の応酬――自慢し合い、罵り合いを目の当たりにしても、はらはらするにはおよばない。カウンターに群がる客の中で、注文をとってもらおうと手をあげてウェイターを呼んだら顰蹙をかう。そこには「パブでの会話」の、「見えない列」の、「パントマイム」のルールが存在している。
晴れていようが吹雪こうが会えばまず天気の話。感情をあらわにすることを避け、ひとこと話すにも独特のユーモアとアイロニー。これを使ったが最後「下の階級」の烙印を押されてしまう7つの言葉とは…… 男性・女性を問わず、あらゆる年代、階級の英国人のふるまいと会話を人類学の手法によって観察し、隠れたコードを導き出すことで、イギリス文化をかろやかな筆致で描いた本書は、第一版刊行より10年来のベストセラー。本書はその前半を収める。


目次


序 日常生活の人類学
  イングリッシュネスの「文法」
  参与観察とその欠点
    良い、悪い、しっくりしない
    わたしの家族、および他の実験用モルモット
  信用して。わたしは人類学者です
  退屈だが重要
  文化の性質
  ルール作り
  グローバリゼーションとトライバリゼーション
  階級と民族
  ブリティッシュネスとイングリッシュネス
  ステレオタイプと文化的ゲノム

1 天候
天候の話のルール
  応答が大事
  天候の話が登場する場面
  天候の話には同意すること
    同意ルールの例外
  天候のヒエラルキー
  雪と節度
  天候は家族
天候の話とイングリッシュネス

2 グルーミング・トーク
紹介
  ぎごちなさ
  名乗らない
  「お目にかかれて幸いです」にかかわる問題
  きまり悪さ
イギリス的ゴシップ
  プライバシー
  推理ゲーム
  距離
  相互的開示計略
  プライバシーの例外
    活字という例外/インタネットという例外
  イギリス人のゴシップにおける性差
    声のトーン/ディテール/フィードバック/イギリス人男性:感情表現および三つの感情のルール
絆(ボンド)を深めあう会話
  女性のボンディング・トーク――褒めことばのやりとり
  男性のボンディング・トーク――「ぼくのほうがきみのよりもいい」
そして最後に……長いお別れ
グルーミング・トークとイングリッシュネス

3 ヒューモア(ユーモア)・ルールズ
むきにならないこと
  隠れた愛国心
  「やめてよ」
アイロニー
  アンダーステートメント
  卑下する
ユーモアとコメディ
ユーモアと階級
ユーモアとイングリッシュネス

4 言語と階級
母音と子音
用語――U言語と非U言語再考
  七つの大罪
    パードン/トイレット/セルヴィエット/ディナー/セティ/ラウンジ/スイーツ
  「スマート」と「コモン」
  階級の否定
階級的言語コードとイングリッシュネス

5 パブの作法
パブでの会話
  社交性
  見えない列
  パントマイム
    パントマイム・ルールの例外
  プリーズとサンキュー
  「あなたもどうです?」――対等主義の原則
  常連の会話
    挨拶
  コード化されたパブでの会話/パブでの口論/自由連想法
パブの作法とイングリッシュネス

6 競馬
競馬場での会話
  紹介
  謙遜
  礼儀
  嘆き
  レースのあとの反省
  金の話はタブー
競馬場での会話に見るイングリッシュネス

訳者あとがき
参考文献
索引


著訳者略歴

ケイト・フォックス
Kate Fox

英国の社会人類学者。アメリカ、フランス、アイルランドで少女時代を過ごし、16歳で帰国。著名な人類学者の父、ロビン・フォックスから手ほどきを受け、幼いころから人類学の素養を授けられる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
北條文緒
ほうじょう・ふみを

1935年東京に生まれる。1958年東京女子大学文学部英米文学科卒業。1961年一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。東京女子大学名誉教授。イギリス小説、翻訳研究専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
香川由紀子
かがわ・ゆきこ

1970年名古屋に生まれる。1993年東京女子大学現代文化学部言語文化学科卒業。2008年名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士課程修了。日英比較文化、ジェンダー論、日本語教育。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

富山太佳夫(立正大学教授)
<日本経済新聞 2018年1月6日(土)>

関連リンク

この本の関連書


「イングリッシュネス」の画像:

イングリッシュネス

「イングリッシュネス」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
定価 3,520円(本体3,200円)
ISBN 978-4-622-08660-4 C0098
2017年11月10日発行

この本を購入する