ホロコーストとヒロシマ

名古屋外国語大学世界教養学部准教授。ポーランド文学、表象文化論。両大戦間期ポーランド文学、リヴィウの前衛運動、第二次世界大戦の記憶の比較研究（ホロコースト期の写真、日本の平和主義言説）。著書に『ブルーノ・シュルツ──目から手へ』（2012、2013年表象文化論学会賞）『ブルーノ・シュルツの世界』（編共著、2013）、Holokaust i Hiroszima w perspektywie porównawczej. Pamięć o II wojnie światowej w Polsce i Japonii（2020, Jacek Leociakと共編），The Afterlife of the Shoah in Central and Eastern European Cultures（2021, 共著），The Routledge World Companion to Polish Literature（2021, 共著）ほか、論文多数。訳書にゾフィア・ナウコフスカ『メダリオン』（2015）、デボラ・フォーゲル『アカシアは花咲く』（2018、第6 回日本翻訳大賞）ほか。ポーランド科学アカデミー文学研究所、アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館ホロコースト応用研究マンデルセンター、イェール大学マクミラン国際地域研究所、イェール大学フォーチュンオフホロコースト証言ビデオアーカイヴで客員研究員。

ポーランド科学アカデミー文学研究所教授。文学研究。ポーランド科学アカデミー文学研究所ホロコースト文学研究チーム長、同アカデミーホロコースト研究センター創設者のひとり。ポーランドのホロコースト研究誌Zagłada Żydów. Studia i Materiały編集委員。バルバラ・エンゲルキングとともに、ポーランド・ユダヤ史博物館（ワルシャワ）の「ホロコースト」展示室を学術監修。ユダヤ人虐殺を含む極限的体験のさまざまな記述のかたちやワルシャワ・ゲットーについて著書、論文多数。近著に、Biografie ulic. O żydowskich ulicach Warszawy (2017), Młyny boże. Zapiski o Kościele i Zagładzie (2018), Getto warszawskie. Przewodnik po nieistniejącym mieście（2001; 2013改訂版; Warsaw Ghetto. The Guide through the Perished City, 2009. Barbara Engelkingと共著）ほか。

ポーランド科学アカデミー哲学・社会学研究所教授。社会学、心理学。ポーランド科学アカデミーホロコースト研究センター所長。ヤツェク・レオチャクとともに、ポーランド・ユダヤ史博物館（ワルシャワ）の「ホロコースト」展示室を学術監修。ホロコースト生存者の証言、ワルシャワ・ゲットー、占領下ワルシャワの日常生活、ホロコースト期の道徳的、良心的問題を研究。著書に、Jest taki piękny, słoneczny dzień. . . Losy Żydów szukających ratunku na wsi polskiej 1942–1945 (2011), Getto warszawskie. Przewodnik po nieistniejącym mieście（2001; 2013改訂版; Warsaw Ghetto. The Guide through the Perished City, 2009. Jacek Leociakと共著）, Umierać też trzeba umieć... Mietka Pachtera (2015), Sny chociaż mamy wspaniałe. Okupacyjne dzienniki Żydów z okolic Mińska Mazowieckiego (2016), “Po wojnie, z pomocą bożą, już niebawem.” Pisma Kopla i Mirki Piżyców o życiu w getcie i okupacyjnej Warszawie (2017), Dalej jest noc. Losy Żydów w wybranych powiatach okupowanej Polski（2018. Jan Grabowskiと共編）など。

ポーランド科学アカデミースラヴ学研究所教授。文化人類学。暴力の文化人類学、虐殺の民族誌学、タブーの現象学、社会学、記憶の歴史、ユダヤ人儀式殺人（血の中傷）伝説、キェルツェのポグロムに関心がある。近著に、Okrzyki pogromowe. Szkice z antropologii historycznej Polski 1939–1946 (2012; Pogrom Cries. Essays on Polish-Jewish History, 1939–1946, 2017), Pod klątwą. społeczny portret pogromu kieleckiego（t. 1–2, 2018. ヤド・ヴァシェム国際書籍賞、ヤン・ドゥゴシ賞）ほか。

クラクフ・ヤギェロン大学教授。クラクフ批評学派を代表するポーランド文学研究者、批評家。戦後最も影響力のある批評家の一人。プルースト、ベケット、ポーランド文学ではゴンブローヴィチ、ヴィトカツィ、ガウチンスキ、ムロジェク等に関する多くの著作がある。1931年生まれ、2009年没。

東京外国語大学名誉教授。ポーランド文学・語学者。編訳書に『白水社　ポーランド語辞典』（共編、1981）、訳書にボグダン・ヴォイドフスキ『死者に投げられたパン』（1976）、ヘンリク・パナス『ユダによれば──外典』（1978）、スタニスワフ・レム『エデン』（1980）、カジミェシュ・モチャルスキ『死刑執行人との対話』（1983）、アンナ・ヴェジビツカ『アンナ先生の言語学入門』（共訳、2011）、エヴァ・ホフマン『シュテットル──ポーランド・ユダヤ人の世界』（2019）ほか。

東京大学名誉教授。哲学。デリダ、脱構築思想、歴史と宗教における犠牲と責任の諸問題。著書に『記憶のエチカ』（1995）『デリダ──脱構築』（1998）『戦後責任論』（1999）『靖国問題』（2005）『犠牲のシステム　福島・沖縄』（2012）、徐京植との共著『責任について──日本を問う20年の対話』（2018）ほか多数。

アダム・ミツキェヴィチ大学（ポズナニ）政治ジャーナリズム学部教授。政治学。ユダヤ人虐殺のポーランドの記憶、大衆文化におけるホロコースト表象、反ユダヤ主義言説を研究する。著書にOd „Shoah” do „Strachu”. Spory o polsko-żydowską przeszłość i pamięć w debatach publicznych (2010), Po Jedwabnem. Anatomia pamięci funkcjonalnej (2018) ほか、学術論文、寄稿記事多数。

東京外国語大学世界言語社会教育センター特任助教。戦後の政治・社会変動と宗教の関係、第二次世界大戦や冷戦にかんする歴史叙述や博物館化・観光化。著書に『教皇ヨハネ・パウロ二世のことば──一九七九年、初めての祖国巡礼』（2014）『共存学 4──多文化世界の可能性』（共著、2017）『アジアの公共宗教──ポスト社会主義国家の政教関係』(共著、2020)『ヨーロッパの世俗と宗教──近世から現代まで』（共著、2020）ほか。

立命館大学大学院先端総合学術研究科名誉教授。比較文学。著書に『マゾヒズムと警察』（1988）『イディッシュ』（1995）『エクストラテリトリアル』（2008）『ターミナルライフ』（2011）ほか多数。訳書にヴィトルド・ゴンブローヴィチ『トランス゠アトランティック』（2004）、イェジー・コシンスキ『ペインテッド・バード』（2011）、ショレム・アレイヘム『牛乳屋テヴィエ』（2012）、I・B・シンガー『不浄の血』（2013）、ミウォシュ「カンポ・ディ・フィオーリ」「哀れなキリスト教徒がゲットーを見つめる」『チェスワフ・ミウォシュ詩集』収録（2011）ほか。

音楽・文化批評。広島県生まれ・在住。ヒロシマ平和映画祭実行委員、東京外国語大学、成蹊大学、広島女学院大学講師など歴任。著書に『全─世界音楽論』（2003）『違和感受装置』（2003）『ラテン・ミュージックという「力」』（2003）『広島独立論』（2007）『ヒロシマ・ノワール』（2014）『忘却の記憶──広島』（共著、2018）ほか多数。