ゾルゲ・ファイル 1941-1945
新資料が語るゾルゲ事件 1
赤軍情報本部機密文書
Selected part of ДЕЛО ЗОРГЕ
Телеграммы и письма (1930-1945)
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 408頁 |
定価 | 7,040円 (本体:6,400円) |
ISBN | 978-4-622-09514-9 |
Cコード | C1031 |
発行日 | 2022年10月17日 |
Selected part of ДЕЛО ЗОРГЕ
Телеграммы и письма (1930-1945)
判型 | 四六判 |
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頁数 | 408頁 |
定価 | 7,040円 (本体:6,400円) |
ISBN | 978-4-622-09514-9 |
Cコード | C1031 |
発行日 | 2022年10月17日 |
戦前の東京で活動したドイツのジャーナリスト、実は旧ソ連の大物スパイ、リヒアルト・ゾルゲ。ソ連邦崩壊後に軍関係アーカイブ保管の「ゾルゲ事件」関係書類から機密解除された1941年以降の218点を公開する。独ソ戦、日米開戦前夜にゾルゲとモスクワの赤軍情報本部が交信した電報や内部資料などを網羅する。
元朝日新聞記者で近衛文麿内閣参与の尾崎秀実や駐日ドイツ大使オットから得た極秘情報。日本軍の動員・師団編制・配置。兵器開発の進捗。通信技術や暗号、資金、協力者など諜報活動の実際。
ゾルゲが送信した電報文には、赤軍情報本部長や部課長によって手書きの「決裁」が記された。情報の評価と分析、組織内の指示系統、スターリン以下クレムリン指導部・赤軍幹部・各部署への伝達、スパイの管理など、ソ連の諜報戦の実態が赤裸々に伝わる。
ドイツが三国同盟の攻撃的強化を求め、日本に対ソ参戦をつよく働きかける一方、日本は南方や満州での軍事行動、日ソ中立条約、日米交渉を策していた。ゾルゲ事件が発覚するや、日独の連繋は大きく損なわれ、以後日本は単独で対米・対英戦争に突き進んでいく。
諜報戦の現実を知り、21世紀の情報戦略論を考えるうえでも欠かせない基本資料である。
主な登場人物
《ゾルゲ機関》《在京ソ連大使館軍情報部》《ドイツ外務省と在日ドイツ大使館》《クレムリン指導部》《赤軍参謀本部情報本部》《赤軍幹部》
赤軍参謀本部情報本部の組織(1940年8月時点)
ゾルゲ事件に新事実──ロシアが情報公開 名越健郎
一九四〇年一二月二八日―一九四一年一〇月八日
一九四一年一〇月三〇日―一九四五年一〇月二三日
解説 「ゾルゲ事件」の謎に終止符 アンドレイ・フェシュン
加藤哲郎(一橋大学名誉教授、尾崎=ゾルゲ研究会代表)寄稿
清水亮太郎(防衛省防衛研究所戦史研究センター主任研究官)寄稿