[完訳版]第二次世界大戦 1
湧き起こる戦雲
THE SECOND WORLD WAR
Volume 1, The Gathering Storm
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 912頁 |
定価 | 6,050円 (本体:5,500円) |
ISBN | 978-4-622-09631-3 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 2023年8月10日 |
THE SECOND WORLD WAR
Volume 1, The Gathering Storm
判型 | 四六判 |
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頁数 | 912頁 |
定価 | 6,050円 (本体:5,500円) |
ISBN | 978-4-622-09631-3 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 2023年8月10日 |
「過去について熟慮することが、今後の歳月の指針となり、新しい世代が何十年も前の過ちを修復して、人間がほんとうに必要とする物事と栄華に則り、未来におぞましい光景がくりひろげられるのを抑制することを、私は心の底から願っている」(序文より)
史上最大の大戦下、英国を率いた元首相がみずから語る全記録。ノーベル文学賞を著者にもたらした6巻の原著(1948-54年)を全面新訳でおくる。第1巻は1919年の第一次世界大戦の講和会議から説き起こし、戦間期の20年をへて新たな大戦が勃発、1940年5月10日に65歳で首相となるまでを収める。自身のほか主要人物による演説と書簡、各種地図や表を配し、英国王ジョージ6世からリッベントロップまで、じかに接した人びとの素顔も点描される。序説は軍事史家ジョン・キーガン。
(組閣の大命を受けた夜に)「ようやく私は、すべての局面で指示を下す権限を得た。避けがたい宿命とともに歩んでいるような心地だった。私のこれまでの半生すべてが、この秋(とき)、この試練のための備えであったかのように思えた」(第38章より)
拙著の訓言
謝辞
『第二次世界大戦』について(ジョン・キーガン)
序文
新版への付記
本巻の主題
第1編 戦争から戦争へ 1919-1939年
第1章 戦勝国のたび重なる愚行 1919-1929年
第2章 平和の絶頂期 1922-1931年
第3章 隠れ潜む数々の危険
第4章 アドルフ・ヒトラー
第5章 蝗に食い荒らされた年月 1931-1935年
第6章 昏くなる舞台 1934年
第7章 航空戦力の均等消失 1934-1935年
第8章 反抗と対応 1935年
第9章 空と海の難問 1935-1939年
第10章 イタリア制裁 1935年
第11章 ヒトラー、攻勢に出る 1936年
第12章 危険をはらんだ休止、スペイン 1936-1937年
第13章 軍備を固めたドイツ 1936-1938年
第14章 イーデン外相とその辞任の経緯
第15章 オーストリア凌辱 1938年2月
第16章 チェコスロヴァキア
第17章 ミュンヘンの悲劇的局面
第18章 ミュンヘンの冬
第19章 プラハ、アルバニア、ポーランドの保障 1939年1-4月
第20章 ソ連の不可解さ
第21章 開戦間際
第2編 不分明な戦争(トゥワイライト・ウォー) 1939年9月3日-1940年5月10日
第22章 戦争
第23章 海軍本部の責務
第24章 ポーランド滅亡
第25章 戦時内閣の問題点
第26章 フランスの陣頭
第27章 戦闘激化
第28章 磁気機雷 1939年11-12月
第29章 ラプラタ沖海戦
第30章 スカンディナヴィア、フィンランド
第31章 暗澹たる新年
第32章 嵐の前 1940年3月
第33章 海上での衝突 1940年4月
第34章 ナルヴィク
第35章 トロンヘイム
第36章 ノルウェーでの挫折
第37章 ノルウェー:終盤
第38章 チェンバレン内閣が倒れる
補遺
I 各種資料
A グランディ伯爵との非公式会談 1935年9月28日
B 艦隊航空隊に関する意見書 1936年
C 補給組織に関する意見書 1936年6月6日
D 両院の保守党代表団とボールドウィン首相との会談における私の陳述 1936年7月28日
E 一線級航空機の生産数比較
F 海軍兵力表 1939年9月3日
G “キャサリン”計画 1939年9月12日公式覚書
H 新建艦と配置換え 1939年10月8日及び21日
I 新建艦計画 1939-40年
J 艦隊基地 1939年11月1日
K 海軍のトルコ支援 1939年11月1日
L 灯火管制 1939年11月20日
M 磁気機雷 1939-40年
N U-47の戦時日誌からの抜粋 1939年11月28日
O 耕耘機第6号
P 敵の軍事行動で損耗した英商船 1939年9月から40年4月まで
Q “英海兵隊”作戦 1940年3月4日
R ノルウェー作戦における英独艦の損耗 1940年4-6月
II 海軍卿覚書(承認・進言)
訳者あとがき
人名索引
地図・図表
1921年 ヨーロッパ──ヴェルサイユ条約後
1936-39年 ヒトラーの侵略の推移
スカパ
1939年9月1日 ドイツ軍とポーランド軍の部隊集結
9月13日 内側挟撃の鉤爪が狭まる
9月17日 外側挟撃の鉤爪が狭まる ソ連軍の進撃
スヘルデ線とムーズ─アントウェルペン線の予定戦線図
スカパ・フロー 戦艦〈ロイヤル・オーク〉沈没
ラプラタ沖における独艦〈グラーフ・シュペー〉との海戦経過図
南大西洋掃討部隊群
1939年12月 ソ連のフィンランド攻撃
1940年3月 マンネルヘイム線突破
1940年 ノルウェー
ナルヴィク作戦概要図
序文の全文と本文の抜粋をウェブ公開
編集者からひとこと
第2巻は2024年夏の刊行予定。以降1巻ずつ毎夏に刊行