みすず書房

完全に平等で、非常に差別的な 電子書籍あり

拡張のダンス史

온전히 평등하고 지극히 차별적인

몸을 위한 변론

判型 四六判
頁数 344頁
定価 3,740円 (本体:3,400円)
ISBN 978-4-622-09852-2
Cコード C0036
発行日 2026年5月11日
電子書籍配信開始日 2026年5月22日
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完全に平等で、非常に差別的な

「よい」ダンスとは何か。その評価基準を決めるのは誰か。
弁護士からダンサーに生業を転じた著者は、さまざまな実践を伴いながらこれらの答えを追求してきた。本書は自らの歩みを振り返りながら、バレエ、韓国民族舞踊、フリークショー、ニジンスキー、大阪の金滿里、韓日ほかの障害者ダンス・カンパニー、日本植民地下の韓国ダンサー崔承喜やパリに招かれた川上貞奴など、古今東西のダンサーとその受容を独自の視点で捉えなおし、美しく踊る身体のあり方をあらためて見いだすに至るまでの記録だ。
生来の身体と向き合いながら個人史とダンス史を紐解く作業はやがて、見る人・見られる人双方の意識を、そして共同体の共通認識をも拡張する試みへとつながる。
「わたしたちの身体には常に、具体的な他人が宿っている。その「力」は、どんな規範的議論や立派な理念よりも納得のいく、人間の平等に関する信念へとわたしを導いてくれる。」ウソン哲学賞大賞受賞。

目次

はじめに:対等な力と差別化された能力とのあいだで

第1部 光の中へ
綱の上で
フリークショー
視線の内と外
病んだ身体たちのダンス

第2部 閉ざされた世界を開く
障壁のない劇場
ゴドーを待たない

第3部 ダンサーになる
春の爆発
ダンスの民主主義
ダンサーになること

謝辞
訳者あとがき

書評情報

ひらりさ
(文筆家)
「良く」ではなく「善く」踊る
東京新聞 2026年6月27日
田中みゆき
(キュレーター)
「本当に開かれた世界とは」
沖縄タイムス他、共同通信配信 2026年6月20日
伊藤亜紗
(美学者・東京科学大学教授)
「弁護士でダンサーの車椅子ユーザーが描くダンスという解放」
文藝春秋 2026年7月号
野矢茂樹
(哲学者)
「善く踊る」ことが開く希望
日本経済新聞 2026年6月13日