イラク戦争のアメリカ
THE ASSASSINS’GATE : AMERICA IN IRAQ
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 624頁 |
定価 | 4,620円 (本体:4,200円) |
ISBN | 978-4-622-07348-2 |
Cコード | C0031 |
発行日 | 2008年1月25日 |
備考 | 現在品切 |
THE ASSASSINS’GATE : AMERICA IN IRAQ
判型 | 四六判 |
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頁数 | 624頁 |
定価 | 4,620円 (本体:4,200円) |
ISBN | 978-4-622-07348-2 |
Cコード | C0031 |
発行日 | 2008年1月25日 |
備考 | 現在品切 |
2003年5月のブッシュ大統領による「主要な戦闘終了」宣言から年月を経るにつれ、イラク戦争はますます混迷を深めている。あの戦争は一体何だったのか? 本書は、イラク戦争を理解するための必読書として必ず名前があがる本の日本語版である。
イラク戦争の知的支柱であるネオコンの源流が左翼思想であることは知られている。本書では1930年代の左翼思想の一部がヴェトナム戦争で「現実に目覚めたリベラル」となり、レーガンという庇護者を得て発展する過程が的確にまとめられている。そして、9/11後に始まったネオコンと亡命イラク人らとの合同開戦キャンペーンが、ある中心的亡命イラク人に共感を覚えつつも決定的に距離を置いた視点から描かれている。
イラク戦争の歴史的研究成果が本となるのは、まだ先のことだろう。この歴史的事件の全貌を俯瞰するには、起きた出来事との距離はまだあまりにも近い。しかし傍観者的に加える批判とも、軍事・政策論中心の分析とも一線を画する著者のアプローチは、当事者意識のある同時代の人間にのみ可能と言えるだろう。イラク人社会に深く分け入る取材力も群を抜いている。
本書は単なる戦争批判の書ではない。著者の立ち位置も含めて批判的検証に供することで、この戦争の真の問題を理解するための貴重な示唆を、われわれ同時代人に与えてくれる書であろう。
プロローグ
1 終わりなき闘い
2 妄想
3 亡命者
4 特別計画
5 壊れた心
6 宮殿
7 大尉
8 占領下のイラク人
9 暴動
10 内戦
11 戦没将兵追悼記念日
12 普通の市民
13 エピローグ
14 後記
情報源について
謝辞