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アイヒマン論争

ユダヤ論集 2

THE JEWISH WRITINGS

著者
ハンナ・アーレント
ジェローム・コーン
ロン・H・フェルドマン
訳者
齋藤純一
訳者
山田正行
訳者
金慧
訳者
矢野久美子
訳者
大島かおり

〈問題はわたしが独立しているということです。つまり、一方では、わたしはいかなる組織にも属さないで自分ひとりで語っており、他方では、わたしはレッシングのいうみずから考えること(Selbstdenken)に、わたしの考えではどんなイデオロギーもどんな世論も、そしてどんな「信念」もけっして代理できない思考に、大きな信頼をおいています。わたしの結論にたいしてあなたがどのような反論をおもちであろうとも、それらがわたし自身のものであり、ほかのだれのものでもないことをお気づきにならないかぎり、あなたはそれらを理解なさらないでしょう〉(「アイヒマン論争――ゲルショム・ショーレムへの書簡」より)

みずからを「自覚的パーリア」として位置づけることによって思考し、理解しようとした20世紀を代表する政治哲学者の、ユダヤ関係についての試論を集成。2巻には「われら難民」「パーリアとしてのユダヤ人」「シュテファン・ツヴァイク」「シオニズム再考」「ユダヤ人の郷土を救うために」など、1940年代の名高い試論を筆頭に、1960年代前半、『イェルサレムのアイヒマン』刊行後の大バッシングのさなかに書かれたアイヒマン関係の重要文書類をはじめて収録する。巻末にはアーレントの姪エトナ・ブロッケによる「大きなハンナ――わたしの伯母」を付す。
衝撃をあたえた『イェルサレムのアイヒマン』刊行から50年後におくる、待望の書。


目次


II 一九四〇年代(承前)
ユダヤ人の政治
クレミュー令はなぜ廃止されたか
ヨーロッパに新しいリーダー現わる
諸民族が和解するための方策
われら難民
パーリアとしてのユダヤ人――隠れた伝統
文化的雰囲気を創造する
ユダヤ人の歴史――改訂版
歴史のモラル
シュテファン・ツヴァイク――昨日の世界のユダヤ人たち
シオニズムの危機
ヘルツルとラザール
シオニズム再考
ユダヤ人国家――50年後、ヘルツルの政治はどこにたどりついたか?
ユダヤ人の郷土を救うために――まだ時間はある
人柄という資産――『ハイム・ワイズマン――政治家、科学者、ユダヤ・コモンウェルスの建設者』の書評
シオンへの一筋の轍――『試行錯誤――ハイム・ワイズマンの自伝』の書評
理性の蹉跌――ベルナドットの使命
「協力」について
パレスティナの新しい政党――メナヒム・ベギンの訪問と政治運動の目的をめぐって

III 一九五〇年代
近東における和平か休戦か
マグネス、ユダヤ民族の良心
巨大な犯罪の歴史――レオン・ポリアコフ『憎悪の祈祷書――第三帝国とユダヤ人』書評

IV 一九六〇年代
アイヒマン論争――ゲルショム・ショーレムへの書簡
サミュエル・グラフトンの質問への回答
アイヒマン事件とドイツ人――ティーロ・コッホとの対談
六百万人の破壊――『ジューイッシュ・ワールド』シンポジウム
「畏るべきロビンソン博士」――ハンナ・アーレントによる応答

あとがき 「大きなハンナ」――わたしの伯母  (エトナ・ブロッケ)
謝辞
[付録1] 1939年の白書
[付録2] ビルトモア綱領
訳者あとがき
事項索引・人名索引


著訳者略歴

ハンナ・アーレント
Hannah Arendt

1906-1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
ジェローム・コーン
Jerome Kohn
ロン・H・フェルドマン
Ron H. Feldman
齋藤純一
さいとう・じゅんいち

1958年生まれ。現在 早稲田大学政治経済学術院教授。政治理論専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山田正行
やまだ・まさゆき

1957年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得。政治思想史・政治理論専攻。現在 東海大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
金慧
きむ・へい

1980年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(政治学)。千葉大学教育学部助教。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
矢野久美子
やの・くみこ

1964年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。現在 フェリス女学院大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大島かおり
おおしま・かおり

1931年生まれ。東京女子大学文学部卒業。翻訳家。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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「アイヒマン論争」の画像:

アイヒマン論争

「アイヒマン論争」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/464頁
定価 6,912円(本体6,400円)
ISBN 978-4-622-07729-9 C3010
2013年9月20日発行

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