みすず書房

四つの小さなパン切れ

QUATRE PETITS BOUTS DE PAIN

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 192頁
定価 3,080円 (本体:2,800円)
ISBN 978-4-622-07751-0
Cコード C0098
発行日 2013年5月 9日
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四つの小さなパン切れ

16歳のとき、マグダはアウシュヴィッツ=ビルケナウ絶滅収容所に収容された。母と妹は到着するなりガス室で殺され、別れのまなざしを交わすことさえできなかった。家族でただ一人、そしてハンガリーのユダヤ人の中でも数少ない生き残りとなった著者は、長い沈黙ののちに、言葉を紡ぎはじめる。そして中高生にみずからの経験を語り伝える活動を始め、さらに数十年の時を経て、本書が生まれた。
「わたしは偶然のほほえみに照らされた道を選んだ」。ここにあるのはナチスへの告発ではなく、恐怖と死の記憶を超えて、いかに人生を取り戻したかを静かに綴る、生についての記録だ。新たな世代のために勇気をもって語られた、貴重な証言。

目次

編集者による序文

〈時のみちすじ〉
まなざし
出発
ある一日
しらみ
パン

人間とパン
ドイツ牧羊犬(シェパード)
渇き
エドヴィージュ
わたしの毛布
どうして?
点呼
親切な看守
アウシュヴィッツのコンチェルト
生きる
一九四四年のクリスマス
待つ
最後の歩行
あなたに
パンの香り
本物の家
ほほえみ
死ぬこと
穴のあいたトランク

〈闇から喜びへ〉
わたしの人生の意味
最後のとき
ハンガリー
危機
直感
わたしの木
空の記憶
心の記憶
経験
はいといいえ
再生
顔のないユダヤ人
思いがけない和解
証言し、伝えること
出会い
神の顔
源泉
もろさの恩寵
喜び
あなた
希望の熱烈な支持者
わたしの井戸
時のなかで……
わたしの不安
わたしの家族


著者の生きた時代について

訳者あとがき

書評情報

平松洋子(エッセイスト)
東京人2013年8月号
堀江敏幸
ミセス2013年7月号
赤坂真理(作家)
朝日新聞2013年7月21日(日)
石田千(作家・エッセイスト)
読売新聞2013年6月23日(日)
片岡義博
(共同通信配信)2013年6月3日
十勝毎日新聞
2013年7月6日
石田千(作家・エッセイスト)
読売新聞「2013年の3冊」2013年12月22日

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