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シェイクスピアの自由

SHAKESPEAR’S FREEDOM


「全体を通して感じられることは、グリーンブラットが本書を通して取り組んでいる問題は、文化の中で生きることに伴う〈不自由さ〉ということであり、そういう不自由を強いる文化の中で、シェイクスピアの作品が一定の自由を感じさせるのは、この不自由さに対してシェイクスピアがきわめて自覚的であり、一方でそういう不自由さと戯れつつ、なおも意識の奥深くにまで浸透した束縛の意味を真剣に探り続けた、その果てしない探究心にあったと考えているように思われる」(訳者あとがき)

シェイクスピアに関するグリーンブラットの議論の多くがこれまで個別の作品を論じていたのに対して、本書はこの劇作家の作品全体に流れる精神の有り様を捉えようとしている。シェイクスピアの生きた時代の絶対主義的な強制は自由な表現への足枷になると同時に、彼の芸術の成立や自由探究の条件にもなっている。また彼は個性もしみもない当時の理想美に反して醜悪なものやグロテスクなものにも逸脱した美を見出そうとしている。他にも、殺人的な憎悪についての探究、権力の行使に対する疑念と受容、芸術作品の自律性などが精細に考察されている。ニューヒストリシズムの驍将による久しぶりの本格的な論考。



著訳者略歴

スティーヴン・グリーンブラット
Stephen Greenblatt

1943年、マサチューセッツ州ケインブリッジに生まれる。1964年、イェール大学卒業。69年Ph.D. カリフォルニア大学バークレイ校教授を経て、1997年以降、ハーヴァード大学教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
髙田茂樹
たかだ・しげき

1954年、福井県に生まれる。1976年、京都府立大学文学部卒業。1980年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。現在 金沢大学教授。専門:イギリス・ルネサンスの文化、批評理論。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<信濃毎日新聞 2013年12月15日>
荒木正純(白百合女子大学教授)
<週刊読書人 2013年11月22日>
富山太佳夫<毎日新聞 2014年4月27日>

関連リンク

この本の関連書


「シェイクスピアの自由」の画像:

シェイクスピアの自由

「シェイクスピアの自由」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/312頁
定価 4,840円(本体4,400円)
ISBN 978-4-622-07797-8 C1098
2013年10月10日発行

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