人体の冒険者たち 電子書籍あり
解剖図に描ききれないからだの話
ADVENTURES IN HUMAN BEING

判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 288頁 |
定価 | 3,520円 (本体:3,200円) |
ISBN | 978-4-622-08717-5 |
Cコード | C0040 |
発行日 | 2018年7月17日 |
電子書籍配信開始日 | 2018年7月24日 |

ADVENTURES IN HUMAN BEING
判型 | 四六判 |
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頁数 | 288頁 |
定価 | 3,520円 (本体:3,200円) |
ISBN | 978-4-622-08717-5 |
Cコード | C0040 |
発行日 | 2018年7月17日 |
電子書籍配信開始日 | 2018年7月24日 |
〈クリニックを開業するのは、患者さんたちのからだといっしょに人生の風景を眺める、冒険旅行になぞらえられるかもしれない。よく知っている地形に見えても、往々にして分け入った小道が開けて、日々、新たなパノラマをのぞくことになるのだ〉
ルネサンス期、魂がどこよりも近くにあると考えられていたのが、唇だった。形を変えただけで息が温かくなったり冷たくなったりするのが、生命力の証拠だと思われていたのだ。また17世紀の天文学者たちは、星の見え方をもっとよく知るために、目の構造に注目した。私たちのからだは、いつでも世界を知るための冒険の入り口だったのだ。
スコットランドの家庭医ギャヴィン・フランシスは、ときに救急医や従軍医として、さまざまな患者に出会ってきた。顔半分だけが麻痺した女性、手のひらを釘で打ち抜いた大工さん、直腸にケチャップの瓶が入った男性……。本書はそんな患者たちとフランシス、そして人体の解明に挑んだ偉人たちの冒険の物語だ。
小説のようなケースヒストリーに古今東西の人体をめぐる逸話を交えた、読む人体図鑑とも呼べる医療エッセイ。さあ、人体をめぐる旅に出よう。
守秘義務に関する覚え
プロローグ
脳
1 魂に神経外科手術を ウェブ上でお読みになれます
2 けいれんと聖性と精神医学
頭部
3 目 視覚のルネサンス
4 顔 美しき麻痺
5 内耳 魔法とめまい
胸部
6 肺 生命の息
7 心臓 カモメのざわめきと潮の満ち引き
8 乳房 回復の考え方ふたつ
上肢
9 肩 腕と武器
10 手首と手 穿たれ、切られ、架けられ
腹部
11 腎臓 究極の贈りもの
12 肝臓 おとぎ話の結末
13 大腸と直腸 見事な芸術作品
骨盤
14 生殖器 子づくりについて
15 子宮 生と死をまたぐところ
16 胞衣 食べる、燃やす、木の下に埋める
下肢
17 腰 ヤコブと天使
18 足とその指 地下空間の足跡
エピローグ
謝辞
訳者あとがき
出典および訳註
図版リスト
索引