
2018.01.25
翻訳しながら読み返すうち、確かに『三月十五日』は語り出した……
ソーントン・ワイルダー『三月十五日 カエサルの最期』志内一興訳
廃炉の現場を捉えた唯一無二の記録写真集
2018.01.17
今も数千人が働く福島第一原子力発電所の廃炉作業を、2014年から撮影し続けている写真家・西澤丞。氏の写真には、巨大な原子炉の周囲で懸命に働く人々の姿や、今も残る津波の爪痕、真新しい設備群の内部、ガレキの積み重なる放射性廃棄物の保管庫など、福島第一のまさに現場の姿がとらえられています。
本書は、廃炉作業が現在も進行中であり、まだ始まったばかりであることを実感できる、唯一無二のフォトドキュメンタリーです。西澤氏の150点を超える写真に解説・図版を添え、すべての本文に英訳を併記していることが大きな特徴です。資料的価値の高い、読み応えたっぷりの記録写真集として刊行します。
自分にできることは、何なのか。
――この撮影に関して、私は、何かしらの意見を伝えることを目的にしているのではない。ただ、現場に行くことができない人に対して判断材料を提供したいと考えている。原子力発電については、さまざまな考えがあるだろう。しかし、福島第一原子力発電所の廃炉作業については、どのような形になるにせよ解決しなければならず、今の現役世代だけでは完了できない課題であることも確かだ。そのため、できる限り多くの記録を残しておくことが大切だとも考えている。唯一、個人的に伝えたいことがあるとすれば、それは、現場には一生懸命に働いている人が大勢いるということ。それだけだ。
(序文より抜粋)
(本書カバー(拡大します))
本書に掲載した写真(4-5頁、15頁、74頁の地図、114-115頁の写真は除く)は、著者が東京電力ホールディングス株式会社のウェブサイト内「伝える。遺す。廃炉の記録。」のために撮影した写真です。一部の写真を除き、同社ウェブサイトに掲載されています。
写真集『福島第一 廃炉の記録』の刊行を記念して、2018年3月9日(金)19:00-20:30、八重洲ブックセンター本店 8階ギャラリーにて講演会が開催されます。
この唯一無二の記録写真集が完成するまでの道のりを、写真家・西澤氏が語られます。
定員80名(お申し込み先着順)、入場料500円(当日、会場入口にてお支払い)。お申し込みは、同店1階カウンターにて、またはお電話(03-3281-8201)にて受付。詳細・お問い合わせは、主催の八重洲ブックセンター本店へ。
八重洲ブックセンター本店 写真家西澤丞さん 講演会 http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/13674/
2018年2月17日(土)16:00-17:00、「築地本マルシェ」内イベントスペースにてトークショーが開催されます。
要事前申込、定員50名。詳細・お申し込み・お問い合わせは、朝日新聞社メディアビジネス局「築地本マルシェ」係へ。
朝日新聞DIGITAL 築地本マルシェ http://www.asahi.com/ad/honmaru/
ブック・アサヒ・コム 築地本マルシェ http://book.asahi.com/booknews/info/event/
2018.01.25
ソーントン・ワイルダー『三月十五日 カエサルの最期』志内一興訳
2018.01.10
[第5回配本・全11巻]