みすず書房

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バナジー/デュフロ『貧乏人の経済学』

もういちど貧困問題を根っこから考える 山形浩生訳 [大好評4刷]
「はじめに」PDF公開中。さらに巻末の「網羅的な結論にかえて」の一部も公開中

  • 食うにも困るモロッコの男性がテレビを持っているのはなぜ
  • 貧困地域の子供たちが学校に行けるのになかなか勉強できるようにならないのはなぜ
  • 最貧困にある人たちが食費の7%を砂糖にあてるのはなぜ
  • 子供が多いとほんとうに貧しくなるの

「外国援助は役に立つのか、立たないのか」「自由市場に任せるべきか否か」といったJ. サックスやW. イースタリーらの論点を越えて、本書はこう言います。「世界の問題について何を言おうと、手の届く解決策を論じなければ、進歩よりは麻痺に陥ってしまうのです。だからこそ、外国援助全般についてあれこれ考えるよりも、具体的な問題とその個別の答えを考えるほうがずっと役に立ちます」
食糧、医療、教育、子作り、お金のやり繰り、マイクロファイナンス、貯蓄、仕事、保険……(目次はこちら)。開発経済学の今を代表する研究者が、ランダム化対照試行(RCT)という手法を用いて、これらを丹念に実証しながら解決策を示しているのが本書です。

(PDFファイル閲覧用ソフトウェアは、以下のサイトからダウンロードできます)

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本書の英語版のサイトはこちら。
http://pooreconomics.com/

訳者の山形浩生さんへのインタビュー記事はこちら。
http://synodos.livedoor.biz/archives/1899516.html

『貧乏人の経済学』目次

はじめに
第1章 もう一度考え直そう、もう一度
貧困にとらわれる?
第1部 個人の暮らし
第2章 10億人が飢えている?
本当に10億人が飢えているのか?
貧乏な人々は本当にしっかり十分に食べているのか?
なぜ貧乏な人々は少ししか食べないのか?(だれも知らない? 食べ物より大事)
結局、栄養摂取による貧困の罠は実在するのか?
第3章 お手軽に(世界の)健康を増進?
健康の罠
なぜこれらの技術はもっと利用されないのか?(十分に活用されない奇跡 健康改善願望 お金をドブに捨てる みんな政府が悪いのか?)
健康追求行動を理解する(無料は無価値のあかし? 信仰? 弱い信念と希望の必要性 新年の誓い あと押しか説得か?)
ソファからの眺め
第4章 クラスで一番
需要供給戦争(需要ワラーの言い分 条件付き補助金の風変わりな歴史 トップダウン型の教育政策は機能するか? 私立学校 プラサム対私立学校)
期待の呪い(幻のS字曲線 エリート主義的な学校制度)
なぜ学校は失敗するのか
教育の再設計
第5章 スダルノさんの大家族
大家族の何が問題か?
貧乏人は子作りの意思決定をコントロールするのか?(セックス、制服、金持ちおじさん だれの選択?)
金融資産としての子供
家族
第2部 制度
第6章 はだしのファンドマネージャ
貧乏のもたらす危険
ヘッジをかける(助け合い)
貧乏人向けの保険会社はないの?(なぜ貧乏人は保険を買いたがらないの?)
第7章 カブールから来た男とインドの宦官たち
貧乏人に貸す(貧乏人融資のやさしい(わけではない)経済学)
マクロ計画のためのマイクロ洞察
マイクロ融資はうまくいくのか?
マイクロ融資の限界
少し大きめの起業はどうやって資金調達を?
第8章 レンガひとつずつ貯蓄
なぜ貧乏な人はもっと貯蓄しないのか
貯蓄の心理(貯蓄と自制心)
貧困と自制心の論理(罠から抜け出す)
第9章 起業家たちは気乗り薄
資本なき資本家たち
貧乏な人のビジネス(とても小さく儲からないビジネス 限界と平均 起業はむずかしすぎる 職を買う)
よい仕事
第10章 政策と政治
政治経済
周縁部での変化
分権化と民主主義の実態(権力を人々に 民族分断をごまかす)
政治経済に抗して
網羅的な結論にかえて
謝辞
訳者解説
原注
索引

著者のひとり、エスター・デュフロのTEDでの講演はこちら(日本語字幕付き)


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