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レヴィ=ストロース『神話論理』の森へ

渡辺公三
木村秀雄
執筆
クロード・レヴィ=ストロース
執筆
中沢新一
執筆
マルセル・エナフ
執筆
内堀基光
執筆
鈴木一誌
執筆
港千尋
執筆
安冨歩
執筆
池澤夏樹
訳者
泉克典

構造主義人類学の創始。「ブリコラージュ的思考」「野生の知」など新鮮なパラダイムの主導。炯眼の近代文明批評。しかしこれらの言辞を並べても、20世紀思想史に聳え立つクロード・レヴィ=ストロースの業績を、いまだ捉えきれてはいないのだ。
原書から40年をへて待望の日本語訳の成った、その浩瀚なライフワーク『神話論理』を読むために。なによりも、南北アメリカ両大陸にまたがる壮大な神話の森を楽しく彷徨するために。ガイドブックとして編まれたこのコンパクトな一書を手に、緑なす神話の森へ分け入っていただければとねがう。
執筆は中沢新一、M・エナフ、渡辺公三、木村秀雄、内堀基光、鈴木一誌、港千尋、安冨歩、池澤夏樹。おのおの専門を異にしながら、ナチュラリストとしてのみずからの経験をふまえて『神話論理』を読み込む。文化人類学から芸術、文学、思想、動物学、認知科学、アフォーダンス、複雑系まで、いや、ここに書かれていないさらなる多様な読みの可能性もが眼前に開けてくるだろう。
2005年秋、97歳の誕生日を目前にしたレヴィ=ストロースへのオリジナル・インタヴューも所収。

(巻末の「主要著作目録」を重版第2刷において改訂。祝99歳、100歳の折や追悼、没後出版などによって近年増えた書誌を加え、とくに日本語で読めるレヴィ=ストロース文献の書誌をほぼ網羅的に案内) 


目次


I レヴィ=ストロースの世界
『神話論理』前夜……中沢新一
『神話論理』――言語学と音楽のあいだで……マルセル・エナフ
世界はリズムに満ちている……渡辺公三
アマゾニアの動物たち……木村秀雄
人類を見やる距離──レヴィ=ストロースのまなざしの遙かさについて……内堀基光

II 『神話論理』――テクストの生成
レヴィ=ストロース・インタヴュー 2001年秋パリ……聞き手・渡辺公三
『神話論理』と原典テクスト……木村秀雄

III レヴィ=ストロースからの創造
重力の行方――レヴィ=ストロースからの発想……鈴木一誌
超理性の翼……港千尋
記号の身体性――複雑系科学から見た『野生の思考』……安冨歩
『野生の思考』と物語の擁護……池澤夏樹

レヴィ=ストロース主要著作目録 (作成・泉克典)


著訳者略歴

渡辺公三
わたなべ・こうぞう

文化人類学。立命館大学教授。1949年生まれ。ヨーロッパになぜ人類学が生まれたのか、思想としての人類学史にとりくむ。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
木村秀雄
きむら・ひでお

文化人類学。東京大学教授。1950年生まれ。アマゾニアとアンデスの自然環境に目を注ぎつつ、先住民共同体と地域社会や国家との社会経済的・文化的相互関係を考えている。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
クロード・レヴィ=ストロース
Claude Lévi-Strauss

1908年11月28日ベルギーに生まれる。パリ大学卒業。1931年、哲学教授資格を得る。1935-38年、新設のサン・パウロ大学社会学教授として赴任、人類学の研究を始める。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
中沢新一
なかざわ・しんいち

宗教学、思想。明治大学野生の科学研究所所長。1950年生まれ。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
マルセル・エナフ
Marcel Henaff

哲学、文化人類学。カリフォルニア大学サンディエゴ校教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
内堀基光
うちぼり・もとみつ

文化人類学、民族学。放送大学教授。一橋大学名誉教授。1948年生まれ。自然から文化への移行という問題を、人類学の立場を堅持しながら追究している。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
鈴木一誌
すずき・ひとし

ブックデザイン。1950年生まれ。本文のフォーマットデザインを含めた書物全体の拵えとしての装丁を追求する。デザイン批評、映画批評、映像批評でも活躍。季刊『d/SIGN』責任編集。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
港千尋
みなと・ちひろ

芸術。多摩美術大学教授。1960年生まれ。南米各地に滞在して写真を始め、のちパリを拠点に国境を越えた撮影プロジェクトを展開。文筆においても、映像と言語の多元的統合をめざしながら映像人類学的探究を続ける。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
安冨歩
やすとみ・あゆむ

社会生態学。東京大学東洋文化研究所教授。1963年生まれ。社会というシステムを、共依存的に生滅する出来事を要素としてそこに創発する構造と捉え、その共依存的生滅の論理を探究。動的な科学的思考法の確立をめざす。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
池澤夏樹
いけざわ・なつき

文学。1945年生まれ。しばしば自然や科学に関する素材を明晰な文章に表現する作家として広く知られる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
泉克典
いずみ・かつのり

立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。訳書 レヴィ=ストロース『大山猫の物語』(共訳、みすず書房、2016)他。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

注の追加のお知らせ


本書所収の中沢新一「『神話論理』前夜」24ページに掲載されました図に、つぎの注が、次回重版の機会に追加されます。

レヴィ=ストロースの「神話変換の定式」は、黒川五郎『ティー・セラピーへの招待』(川島書店、二〇〇五)一〇九頁ですでに図示されている。

重版第2刷で巻末「主要著作目録」を改訂

巻末の「レヴィ=ストロース主要著作目録」(泉克典作成)を重版第2刷の機会に改訂しました。祝99歳、100歳の折や、追悼、没後出版などにより近年増えた書誌、ことに和訳された文章についての書誌を加えて、ページも4ページ増とし、日本語で読めるレヴィ=ストロース文献をほぼ網羅する案内となっています。

クロード・レヴィ=ストロースの主著『神話論理』四部作(邦訳全5冊)完結

『神話と意味』――彼自身による「神話論理」入門

彼自身による『神話論理』入門というべき、レヴィ=ストロース『神話と意味』も刊行されています。ラジオ放送をもとにした掌編です。

関連リンク

この本の関連書


「レヴィ=ストロース『神話論理』の森へ」の画像:

レヴィ=ストロース『神話論理』の森へ

「レヴィ=ストロース『神話論理』の森へ」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/264頁
定価 3,240円(本体3,000円)
ISBN 4-622-07208-4 C1010
2006年4月14日発行

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