みすず書房

トピックス

長田弘 連続対談『問う力』

始まりのコミュニケーション

考えるヒントがいっぱい。
ジャンルの壁、世代の壁、国境の壁を越えた大型対談 ELEVEN!

コミュニケーションというのは、シティズンシップ〈市民であること〉を日々に涵養するもののこと。そうであれば、Com- という、「共に」「全く」という意の接頭辞をもつコミュニケーションは、それぞれにあって、「自ら問う」、そして「自らを問う」という、二つの内発的な力によって、不断に支えられるべきものにほかなりません。そのことをいまさらのように実感したのが、この、 3年にわたった11人との、ジャンルの壁、世代の壁、国境の壁を越えた連続対談でした。(長田弘「あとがき」より)

◆登場する11人の対談者
あべ弘士(絵本作家、1972-97年 旭川市旭山動物園)

 動物園はコミュニケーションのあり方を知る場所である

岡田武史(サッカー日本代表監督)

 サッカーからコミュニケーションのあり方を考える

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

 ロックがつくったコミュニケーションのかたち

国谷裕子(キャスター、NHK「クローズアップ現代」)

 テレビ(ニュース)は「記憶」をつくるコミュニケーション

キム・ソナ(女優)

 同時代のコミュニケーションの場を差しだすドラマ

是枝裕和(映画監督)

 「もう一つの」世界へのコミュニケーション―映画

桂歌丸(噺家、落語芸術協会会長)

 落語は対話である、コミュニケーションの粋である

猪口邦子(衆議院議員、元ジュネーブ軍縮会議特命全権大使)

 軍縮はプロセスがコミュニケーションそのものである

キム・ジョンハク(ドラマ演出家・プロデューサー)

 ドラマが生む国境を越えるコミュニケーション

瀬戸内寂聴(作家、比叡山禅光坊住職)

 世阿弥の晩年にコミュニケーションの逆説を読む

隈研吾(建築家、慶應義塾大学理工学部教授)

 人びとのあいだにコミュニケーションの場を育む建築

本書の特色

  • テーマ/コミュニケーションは「問う」ことから始まる。問いかける、自分にも問う。
  • 電通の社内ウェブマガジン、COMMUNICATION INQUIRIES WEB MAGAZINE(電通総研編集)で連載された対談(2005-2008年)の単行本化。
  • 対談相手は、ジャンルの壁を越え、各界で活躍中の11人。テレビで見たり、名前は知っていても、どんなことを考えている人か、実はよく知らない。訊いてみたいことがたくさんある人たち。
  • ほとんどが初対面。しかも長時間の対談。じゅうぶんに話し込む。これまでどこにも書かれなかったとっておきのテーマ、貴重な発言が、長田弘によって引きだされる。そこから対話はさらに広がる。
  • 電通/ウェブマガジン → みすず書房/本、という新しいコラボレーションのかたち。コミュニケーションの可能性が広がる。




その他のトピックス