
2019.10.11
荒川洋治、「打上花火」を語る
荒川洋治『霧中の読書』
先月のこと、FBCラジオ(福井放送)の番組「しあわせになるラジオ」に荒川洋治さんが出演していたのを知った。放送後一週間ならインターネットでさかのぼって聞けるのが…
2019.10.11
荒川洋治『霧中の読書』
先月のこと、FBCラジオ(福井放送)の番組「しあわせになるラジオ」に荒川洋治さんが出演していたのを知った。放送後一週間ならインターネットでさかのぼって聞けるのが…
2019.10.10
メイ・サートン『74歳の日記』 幾島幸子訳
(訳者は一昨年、かつてサートンが住んでいたニューイングランドの家を訪れた。「訳者あとがき」から、その一部をご紹介したい。) 一昨年の秋、紅葉の時期に一路ボストン…
2019.10.10
C・G・ユング『分析心理学セミナー――1925年、チューリッヒ』 シャムダサーニ/マガイアー編 横山博監訳 大塚紳一郎・河合麻衣子・小林泰斗訳
ユング自らが生き生きと語るフロイト、赤の書、タイプ論。広大な思想の手引きとなるユング心理学誕生のドキュメンタリ。 巻末の「訳者あとがき」から抜粋して以下に転載い…
2019.10.10
C・レヴィ=ストロース『人種と歴史/人種と文化』 M・イザール序文 渡辺公三・三保元・福田素子訳
寛容は、かつてあったもの、今あるものに対して甘い顔をしてみせる観想的な立ち位置などではない。それはありたいと欲するものを予見し、理解し、助成する、ダイナミックな…
2019.09.26
アルマン・マリー・ルロワ『アリストテレス 生物学の創造』森夏樹訳[全2巻]
古典を読もうとすると、これは現代科学の視点から見れば信用に値しない誤情報ではないかという疑念が頭をよぎる。だから現代の科学者が古典を検証する本があると、つい手に…
2019.09.10
『自然は導く――人と世界の関係を変えるナチュラル・ナビゲーション』岩崎晋也訳
(訳者あとがきのほぼ全文を以下でお読みになれます) ナビゲーターたちのプリンス──訳者あとがきにかえて 1903年、ライト兄弟は人類史上はじめて空を飛んだ。それ…
2019.09.05
ドイツ文学者、エッセイスト池内紀先生が2019年8月30日逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。 1940年、兵庫県姫路市生まれ。1966-96年、神戸大…
2019.08.27
ロン・リット・ウーン『きのこのなぐさめ』 枇谷玲子・中村冬美訳
中華系マレーシア人で現在はノルウェーに暮らす著者のロン・リット・ウーンさん。交換留学生としてやってきたノルウェーで建築を学ぶエイオルフ・オルセンさんと出会い、図…
2019.08.26
『現実のユートピア――フランコ・バザーリア著作集』 F・O・バザーリア編 梶原徹訳
イタリア精神医療改革の父と呼ばれ、公立精神病院廃絶の中心人物となった精神科医フランコ・バザーリアの思想の全容。編者による「緒言」を以下でお読みになれます。 緒言…
2019.08.26
原田光子『真実なる女性 クララ・シューマン』
昭和16年秋。第一書房から出版された『眞実なる女性 クララ・シュウマン』の初版5000部は、2週間で完売となった。多くの人から出版社に増刷の希望が寄せられたが、…
2019.08.08
S・ブルサッテ『恐竜の世界史――負け犬が覇者となり、絶滅するまで』黒川耕大訳 土屋健日本語版監修
(「プロローグ」の全文を以下でお読みになれます) 「プロローグ 恐竜化石の大発見時代」 スティーブ・ブルサッテ 2014年11月の寒い朝のこと。夜が明ける数時間…
2019.07.31
シモーヌ・ヴェイユ『工場日記』 冨原眞弓訳 佐藤紀子解説
(ヴェイユ『工場日記』所収の冨原眞弓「工場の火花に照らされて――『工場日記』をめぐる追加考察」、および『工場日記』本文より再構成してお届けします。) 未熟練女工…
2019.07.31
読み広げる 2019年夏の読書のご案内
記憶を甦らせる努力――エヴァ・ホフマン『シュテットル』とスーザン・サザード『ナガサキ』 フランクル『夜と霧』について 精神科医ヴィクトール・E・フランクルが、ナ…
2019.07.12
[第11回配本・全巻完結]
全巻ご案内はこちら 第11巻『患者と医師と薬のヒポクラテス的出会い 2009-2012』をもちまして、『中井久夫集』全巻完結です。 全巻に、ノンフィクションライ…
2019.07.10
トム・ニコルズ『専門知は、もういらないのか――無知礼賛と民主主義』高里ひろ訳
「専門知」という言い方は、あまり一般的ではないかもしれない。たぶん辞書的な定義はないが、それぞれの分野の専門家の集団が蓄積してきた知識や技能、その分野でなにか判…
2019.06.28
マイケル・ワート『明治維新の敗者たち――小栗上野介をめぐる記憶と歴史』野口良平訳
小栗上野介忠順は、歴史の教科書にはあまり登場しないし、坂本龍馬や勝海舟のように有名ではないが、熱心なファンを抱えている。その人生を描いた小説や伝記も多い。ひとつ…
2019.06.25
『マクヒュー/スラヴニー 現代精神医学』 澤明監訳
精神障害の分類、それは現代精神医学のスタートであり、ゴールである。 「日本語版への序文」の全文を以下でお読みになれます。 日本語版への序文 ポール・マクヒュー …
2019.06.19
スーザン・サザード『ナガサキ――核戦争後の人生』宇治川康江訳[7月1日刊]
「5人の被爆者の人生を通して織りなす包括的な被爆史研究」 「被爆地の問題、核兵器の問題を考えるうえで必要不可欠」 繁沢敦子・神戸市外国語大学英米学科准教授より本…
2019.06.11
カルロ・ギンズブルグ『政治的イコノグラフィーについて』上村忠男訳
現在を理解するためには、現在を遠くから眺めることを学ばなければならない。 (第二試論「今日ホッブズを読み返す」) 宗教の起源の場合でも、国家の起源の場合でも、最…
2019.05.31
ニコラス・チェア/ドミニク・ウィリアムズ『アウシュヴィッツの巻物 証言資料』二階宗人訳
あなたたち、幸せな世界の住民よ、私のところに来なさい、まだ幸せだと喜び、楽しみが残っている国に住んでいるあなたたち、そうすれば現代のありふれた犯罪者が人びとの幸…