
2017.05.01
生成途上の情報社会に関するランニングコメンタリー。「著者からひとこと」
大谷卓史『情報倫理――技術・プライバシー・著作権』
著者からひとこと 大谷卓史 本書は、いまだ生成途上にある情報社会に関するランニングコメンタリー(実況中継・解説)である。 情報通信技術(ICT)が深く広く浸透し…
2017.05.01
大谷卓史『情報倫理――技術・プライバシー・著作権』
著者からひとこと 大谷卓史 本書は、いまだ生成途上にある情報社会に関するランニングコメンタリー(実況中継・解説)である。 情報通信技術(ICT)が深く広く浸透し…
2017.04.26
J・フェラーリ『原理――ハイゼンベルクの軌跡』 辻由美訳 [5月1日刊]
本書の作者ジェローム・フェラーリは、前作『ローマ陥落についての説教』で2012年のゴンクール賞を受けた。次に何をどう書くのか、とうぜん注目されていた。そして、三…
2017.04.20
ダン・サヴェージ『誓います――結婚できない僕と彼氏が学んだ結婚の意味』 大沢章子訳
訳者あとがき 大沢章子 本書は、ダンとテリーの同性カップルがオープン・アダプションで養子をもらうまでを描いた前作『キッド──僕と彼氏はいかにして赤ちゃんを授かっ…
2017.04.11
高橋睦郎『詩人が読む古典ギリシア――和訓欧心』
「人間が神神のことを語るのは、なぜ自分があり、自分を取り囲む世界があるのかを知りたいから、知って自分という存在の拠って立つ不安を去りたいからではないだろうか。」…
2017.04.11
[12日刊][第2回配本・全11巻]
全巻ご案内はこちら 『中井久夫集』には全巻、最相葉月による「解説」がつきます。 中井久夫と河合隼雄に焦点をあてた『セラピスト』(新潮社)でも知られるすぐれたノン…
2017.03.15
M・モランジュ『生物科学の歴史――現代の生命思想を理解するために』佐藤直樹訳
訳者の佐藤直樹先生より、著者のモランジュ教授とフランスの生物学史の伝統について、エッセイをお寄せいただきました。 PPMM(パリ、パスツール、モノー、モランジュ…
2017.03.14
『エコノミックス――マンガで読む経済の歴史』
マイケル・グッドウィン著 ダン・E・バー画 脇山美伸訳 『エコノミックス』は恐くない 脇山美伸 「どんな本を訳してるの?」 翻訳中にそう聞かれ、「経済の本。」と…
2017.02.24
野村悠里
装幀において、本書の表紙は、アマンという製本職人が残したダンテル紋様を採用しています。 カバーと見返しの水色は、民衆本(青本)の色です。青本は17、18世紀フラ…
2017.02.16
鈴村和成訳
訳者解説 ――演者としてのロラン・バルト(抄) 鈴村和成 本書はロラン・バルトが1973年にスイユ社から出した主著――Roland Barthes, Le pl…
2017.02.15
宇野邦一『土方巽――衰弱体の思想』
1983年4月9日、山の上ホテルでの『病める舞姫』出版記念会。「宇野邦一も神戸から駆けつけて来ていたが、知り合いもないらしいので、しばし相手をする」と日記に記し…
2017.02.10
ジョーゼフ・ケアリー『トリエステの亡霊――サーバ、ジョイス、ズヴェーヴォ』鈴木昭裕訳
はじめて訪れたトリエステ。夜中に到着したホテルでの朝食のとき、ボーイが急ぎ足で出たバルコニーに「私」も出て、おもわず声をあげる。 「サバが愛したトリエステ。重な…
2017.02.10
土田昇
「三軒茶屋駅近で大通りに面しながら、何故かなかなか見つからない店、土田刃物店。 大工道具、木工手道具、刃物販売、研ぎ、鋸目立て。道具の使い方、調整方法など、相談…
2017.01.27
武井彩佳『〈和解〉のリアルポリティクス――ドイツ人とユダヤ人』
「リアルポリティクス」とは直訳すれば「現実政治」であるが、弱肉強食の権力政治(パワーポリティクス)とほとんど同義で用いられることが多い。しかしリアルポリティクス…
2017.01.26
G・アガンベン『哲学とはなにか』 上村忠男訳
哲学はつねにその組成からして詩の(詩という)哲学なのであり、詩はつねにもともと哲学の(哲学という)詩なのである。 (本書 「音声の経験」より) 世界への原初的な…
2017.01.26
クリストファー・クラーク『夢遊病者たち――第一次世界大戦はいかにして始まったか』 小原淳訳 [全2巻]
史上初の総力戦、第一次世界大戦はどのように始まったのか。誰も戦争が起こるとは思わず、戦争が始まってもじきに収束すると予想され、にもかかわらず世界戦争へと展開し、…
2017.01.13
ジャクリーヌ・マンク編 後藤新治他訳 パナソニック 汐留ミュージアム監修
本書籍『マティスとルオー 友情の手紙』は、「マティスとルオー」展(東京・大阪)の会場特典として別冊図録とセット販売(税込3980円)されております。 * 別冊図…
2017.01.13
[第1回配本・全11巻]
全巻ご案内はこちら 『中井久夫集』には全巻、最相葉月による「解説」がつきます。 中井久夫と河合隼雄に焦点をあてた『セラピスト』(新潮社)でも知られるすぐれたノン…
2016.12.26
草光俊雄『歴史の工房――英国で学んだこと』
ピーター・バークといえば、『知識の社会史』(新曜社)をはじめとして、日本でも数多くの著作が翻訳出版されているイギリスを代表する歴史家である。三年ほど前、岩波書店…
2016.12.12
アントワーヌ・コンパニョン『書簡の時代――ロラン・バルト晩年の肖像』 中地義和訳
めったに出かけない日曜午後の銀座、早めに用が済んだのでソニービルに入ってみた。来春解体されるこのビルで臨時営業中の「EDIT TOKYO」が目当てである。上階に…
2016.12.06
[全11巻]
その透徹した知性と柔らかな感性で、われわれの時代に鮮やかなしるしを刻んできた精神科医・中井久夫。半世紀におよぶ思考と実践の道筋を、全11巻で追う。 [第1回配本…